第2回中国吉林・北東アジア貿易博覧会が2日、長春で開幕した。国務院の呉儀副総理（中国共産党中央政治局委員）が開幕式に出席した。

　呉副総理は式で、「地域経済協力強化、北東アジアの繁栄と調和」と題したスピーチをした。主な内容は次の通り。

　中国政府は改革開放の方針を堅持し、第11次5カ年計画に定めた目標に従い、科学発展の模索、革新能力の増強、地域協調による発展を目指し、北東アジア各国と共に前進し、繁栄と調和のある北東アジアを建設していきたい。そのために3つの提案をする。

（１）協力体制の完備。

　北東アジア各国政府間の協力を強化するため、様々な協力の枠組みを通して地域内貿易・投資の利便化プロセスを速め、協力へのより良い環境を作り出す。各構成国の中央政府の参与レベルを引き上げることがとりわけ必要で、時機を見て図們江（中国・朝鮮国境を流れる川）地域の開発を基礎とした総合的な協力体制枠組みを打ち立てる。

（２）協力分野の開拓と拡大。

　図們江地域の開発をきっかけとして、地域内の貿易と投資協力を拡大する。各国政府は透明性の高い、予測可能な体制と政策環境を整え、地域間の相互投資を誘い、農業、製造業、エネルギーなどの分野での協力を積極推進する。同時に、物流、観光、工事請負などを重点としたサービス貿易の発展を推し進める。

（３）協力の実効性を高める。

　北東アジアの協力プロセス進展には、プロジェクトを土台とした協力の実効性を強調しなければならない。「条件の成熟が目に見えた効果となり、即各者に利益となる」という原則に立って、図們江地域の協力開発プロジェクトを実行し、また新プロジェクトを研究・提案し、相互に利益となる経済協力レベルの引き上げを行う。（編集ID）

「人民網日本語版」