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中国、2つの項目を世界遺産に申請
   2006-07-10 17:30:04    cri

 第30回世界遺産大会は6月8日、リトアニアの首都ビリニュスで行われ、中国は、四川省のパンダ生息地と河南省の殷墟遺跡を世界自然遺産と世界文化遺産に申請しました。ここ数年、世界遺産に申請することはホットな話題で、各地はそれを実現するため、努力しています。しかし、多くの人は、世界遺産の申請よりは、著名遺産地を管理するレベルを上げることが大切だと意識するようになりました。

 まずは、中国のパンダ生息地と殷墟という2つの遺産地を皆さんに紹介します。パンダは絶滅に瀕している動物で、生きた化石と呼ばれています。四川省のパンダ生息地の面積は1万平方キロメートルで、生物の多様化を保護する面で重要な役割を果たしています。殷墟は中国中部の河南省の安陽市にあり、3千年前の商の時代の首都の遺跡です。これは1928年に初めて発掘され、その面積は24平方キロメートルです。中国の考古学者は、ここで、大量の甲骨文字、青銅器などの文物を発掘し、これらが中国古代文明を研究するには非常に重要なものとなっています。

 ここ数年、この2ヵ所の遺産地がある地元政府は、世界遺産への申請と遺産地の管理に努力してきました。しかし、他の地域では、遺産地が過度に開発されることもあります。

 中国政府は、数年前からこの現象に注目し始め、一連の関連措置を取りました。6日、中国建設省は、国家自然遺産、自然文化遺産の初めての登録名簿を発表し、その中に30ヵ所が含まれています。関連規定により、これから世界遺産に申請する遺産地はこの名簿の中から選ばれることになっています。

 中国建設省の陳暁麗女史は、「遺産の登録名簿を発表することは、中国の遺産保護の体制を健全化させる重要な措置で、中国の遺産保護と持続可能な発展を実現する保障である。同時に、遺産保護の強化にもプラスとなる」と述べました。

     また、中国は、すでに世界遺産に登録された遺産を如何に管理するかについても積極的に模索しています。中国の世界遺産はそれぞれ、文物、建築物、森林、環境保護、観光、宗教など多くの部門があり、各級政府及び異なる部門が二重に管理し、管理モデルは改善する必要があるということです。

 今年82歳の羅哲文氏は中国で有名な文化財保護専門家で、「ここ数年、中国政府が全国の文化遺産保護を重視する態度が著しく高まった。立法面でもプロセスを加速した」と述べました。

 羅哲文氏は、また、「1985年から世界遺産条約に加盟した後、中国は条約の活動に参加したほか、遺産申請も積極的に行っている。現在、遺産の数は世界で3番目に多くなる一方、遺産の保護も行っており、多くの努力を払わなければならない」と述べました。

 中国国務院は去年末に、毎年6月の第2土曜日を全国の「文化遺産デー」に決めました。これにより、国民の文化遺産保護の意識を高めました。

 今年の世界遺産会議について、中国のメディアは、「中国が申請したパンダの生息地と殷墟遺跡は世界遺産に登録される可能性が大きい」と報道しています。国家文物局世界遺産担当の高官は、「中国の遺産を世界遺産に申請することはいい事だが、もっと重要なのは申請を通じて、中国の遺産の管理レベルを向上させることだ」と述べました。

中国
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