6日、中国とインドは中国のチベット自治区亜東県とインド東北部シッキム州とを繋ぐナツラ峠を再開し、44年間中断した国境貿易を回復しました。
7月6日、ナツラ峠では小雨が降り、ちょっと寒く感じられました。しかし、この寒さは人々の情熱に影響せず、多くの人々はナツラ峠の再開式に参加しました。その際、インドのシッキム州のチャムリン知事は、「シッキムにとって、ナツラ峠が新しく開通した貿易路だけではなく、昔から重要な出入口だ。ナツラ峠を通じて国境貿易を行うとともに、観光の通路にしたい。また、ガングトックからラサまでのバスを開通させ、中国人でもインド人でもナツラ峠の国境貿易に参加してほしい。今日は夢が叶えられ、本当に嬉しかった」と語りました。
再開されたナツラ峠は臨時的な国境貿易市場です。双方の協定により、この貿易路で取引される最初の商品は40種類あります。国境貿易の再開は峠付近の両国住民に利益をもたらします。
インドのラスパさんは今回初めて通行パスをもらい、国境を越えて中国のチベット自治区の仁青岡国境貿易市場へ貿易活動をするビジネスマンの一人です。ラスパさんはシッキムで貿易会社を経営し、旅行会社も作りました。「最初の段階では、ナツラ峠を通じて国境貿易を行う商品はそれほど多くないものの、これからはきっと増えるだろう」とラスパさんが語りました。
「チベットとシッキム双方には必要な品物がある。例えば、シッキムは羊毛の需要が大きい。もちろん、双方は仁青岡や沙拉堂での貿易量はまだまだ少ないほうで、ナツラ峠の再開は僕たちにチベットへ行くチャンスを与え、これからはますます多くの商品がナツラで貿易されるようになるだろう」と語りました。
再開式の会場では、インド、中国、日本など、多くの国から100人余りの記者が殺到し、生中継をしたインドCNN?IBNテレビの記者ザクイさんは、「ナツラ峠の再開は中国とインド関係の更なる発展に重要な意義がある」と語りました。
「ナツラ峠は毎年4ヶ月しか開放されない。現在の品物は主に峠付近の国境地区から来たもので、ナツラ峠の再開は中国とインド、いずれもにとってもめでたいことだ。両国の友好関係は引き続き前向きに発展させ、相互信頼を促すだろう」と語りました。
インドの有名や戦略家ラジャ・モカンさんはナツラ峠の再開を高く評価しています。
「中国とインドの友好関係の発展に伴い、中国の雲南省や、チベット、新疆などの西部地区はインドとの地域協力発展が可能となる。過去の一時期、中国とインド間の4000キロの国境線はずっと閉鎖状態にあり、両国の国境問題の解決によって、国境貿易が再開され、ナツラ峠の貿易路はきっと盛んになるだろう」と語りました。(07/07)
|