イランの最高指導者ハメネイ師は27日テヘランで、「アメリカと核問題をめぐる交渉を行うことは、イランにとって何の利益ももたらさない」との考えを示しました。
これは、この日ハメネイ師がイランを訪れたセネガルのワッド大統領と会談した際述べたもので、ハメネイ師は、「核技術を開発し使用することは、イランにとっては議論の余地がない権利である。イランはいかなるものとも、この権利について交渉を行うことはありえない」と述べました。
これを受けて、アメリカ・ホワイトハウスのスノー報道官は、この日ワシントンで、「ハメネイ師の当日の談話は、ドイツなど6ヵ国による包括案に対する回答にはならない。核問題解決をめぐる交渉に対するイラン側の最終的決定は、イランの核問題首席交渉代表であるラリジャニ氏が下すべきであり、また、欧州委員会のソラナ共通外交・安全保障上級代表を通じてこの最終的決定をアメリカに伝えるべきだ」と述べました。
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