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中東和平交渉の再開はまだ早い
   2006-06-23 15:19:58    cri
 パレスチナ自治政府のアッバス議長は22日、ヨルダン南部の都市ペトラで、イスラエルのオルメルト首相と非公式会合を行いました。これは、今年1月オルメルト氏がイスラエル首相に就任してからアッバス議長との初めての会合です。

 アッバス議長とオルメルト首相は、ペトラで開かれた第二回ノーベル賞受賞者大会に出席した際、ヨルダンのアブドラ二世国王が主催した朝食会で会ったものです。これは正式な首脳会合のリハーサルとされましたが、会合後の双方の反応から見ると、和平交渉の再開はまだ早いと見られています。

 まず、イスラエル側はパレスチナとの首脳会合や中東和平交渉を再開するかどうかについて態度をはっきりしていません。アッバス議長とオルメルト首相は当日の朝食会前に握手をしましたが、単独の会談を行いませんでした。朝食会後、アッバス議長はこれから二週間以内にオルメルト首相と再会すると述べましたが、オルメルト首相は朝食会が終わった後そのまま会場を離れてしまい、アッバス議長の提案に反応を示しませんでした。

 パレスチナとイスラエル双方は首脳会合や、和平交渉の再開に対する発言は異なっています。アッバス議長のスポークスマンは当日、首脳会合の場所は決めていないものの、会合はこれから二週間内に実現するとしましたが、イスラエル側は、首脳会合の前には必ず真剣な準備をしなければならず、会合で具体的な成果を上げなければならないと強調しました。

 第三に、首脳会合と和平交渉の再開に関して、パレスチナとイスラエル双方はいずれも慎重な態度を示しています。アッバス議長のスポークスマンは当日、「パレスチナ側は中東問題関係四ヶ国が提案した「ロードマップ」計画について討議する準備を整えているものの、イスラエル側はまだのようだ」と述べました。一方、イスラエルのペレス副首相は当日、パレスチナ側はまず内部問題を解決しなければならないと強調した上で、パレスチナ民族解放機構の主流派ファタハが現在政権を担当しているイスラム原理主義組織ハマスとの和平交渉における意見の食い違いをまず解決しなければならないことを示唆しました。

 ハマスは今年始めに、パレスチナ立法委員会の選挙で勝利し、自治政府を組閣してから、パレスチナとイスラエルの関係は悪化しており、和平交渉を再開する見通しは更に暗くなっています。アッバス議長は先月末、エジプトで開かれた世界経済フォーラム中東会議に出席した際、イスラエルのリブニ外相と会見し、パレスチナとイスラエルの首脳会合と中東和平交渉を再開することに合意しましたが、具体的な時間ははっきりしませんでした。これについて、ヨルダンのアブドラ二世国王はこのほど、パレスチナとイスラエル双方の指導者は和平交渉を再開し、行き詰まっている中東和平プロセスを推し進める条件を作るべきだと述べました。アブドラ国王は、「双方の指導者はまず、長期的な平和と安全を実現させることは暴力衝突を終わらせる唯一の方法であると認識して、それを認めなければならない」と指摘しました。今月22日、アブドラ国王はペトラで、「現在、中東和平プロセスの難局を打開する時点になった。中東和平ロードマップ計画は、イスラエルと平和的に共存できる独立したパレスチナ国を設立することに役立つ唯一の計画であり、この計画の枠組み内で中東和平交渉を引き続き推し進めるよう」呼びかけました。

 これについて、専門家らは、いまのところ、首脳会合を行い、中東和平交渉を再開させるために、パレスチナとイスラエル双方はまず相互信頼を確立しなければならないと見ています。(翻訳:王丹丹 06/23)

パレスチナ
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