5月31日は旧暦5月5日の「端午の節句」だ。端午の節句は、戦国時代の政治家である屈原(前343ごろ~前277年ごろ)をしのぶ行事が由来とされる。屈原の故郷である湖北省シ帰市では、端午の節句を前に、市の共産党委員会宣伝部が新しいインターネットドメイン「http//端午節.cn」を開設した。中国国内では、節句の名前を冠した初のドメインとなる。
ドメイン名「端午節.cn」をめぐっては、昨年10月、韓国企業に先行登録されるという経緯があった。ドメイン名の登録では、国際慣習により先願主義を取るため、韓国企業による登録は違法とはならない。後に、ドメイン名投資家の姚勁波氏が同ドメイン名を3万ドルで購入し、中国伝統の節句名を使ったドメイン名が他国のものになるという事態は免れたが、今度は国内での争奪戦が勃発した。湖北省シ帰市のほか、屈原が身を投げた汨羅江の流れる湖南省岳陽市の関係部門などが獲得に名乗りを上げ、相次いで姚氏と接触。最終的に、優れたウェブサイト設計プランを先に提案したシ帰市が、「端午節.cn」のドメイン名を無償でドメイン名を譲渡された。
同ドメイン名の取得に名乗りを上げ、惜しくもかなわなかった湖南省汨羅市の徐蔚明・文化局副局長は「ドメイン名を通してより多くの人が端午の節句を知ってくれさえすれば、最終的にドメイン名が誰のものになったかは重要ではない」と達観する。(編集NA)「人民網日本語版」2006年6月1日
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