中国・アラブ協力フォーラム第2回閣僚会議が31日午後から、北京で開催しました。これは中国・アラブ協力フォーラムの中国で行なわれる初の閣僚会議です。双方は、今回の会議を通じて、中国とアラブ諸国との関係を全面的に総括し、新しい協力の仕組みを確立し、新しいパートナーシップの全面的な発展を推進させようとしています。
中国と22のアラブ諸国の外相や、アラブ連盟のムーサ事務局長らは今回の会議に出席してます。
中国・アラブ協力フォーラムは、2004年1月に中国の胡錦涛国家主席がアラブ連盟を訪問した際、双方によって合意したものです。それからの2年間、政治や経済貿易、文化を主とした基本的な枠組が形成され、中国とアラブ諸国との集団的な対話と協力の重要な場となっています。
中国の唐家セン国務委員は31日、会議の開幕式で「今回の会議は中国とアラブとの新しいパートナーシップを強化させることに重要な意義がある」として、「中国・アラブ協力フォーラムはすでに、中国とアラブ諸国との集団的な対話と協力を行う重要な仕組みとなっている。双方は今回の閣僚会議を通じて、フォーラムの建設をさらに推進させ、フォーラムの枠組み内の各分野における協力を実施し、絶えず経験を総括し、双方に受け入れられる協力の方法を探し、新しいパートナーシップを推進させていくことを希望する」と述べました。
2日間にわたり開かれるこの会議は『中国とアラブ諸国と新しいパートナーシップを構築』をテーマに、中国とアラブ諸国との関係の歴史的な経験を総括し、関係発展の方向を討議し、今後2年間、フォーラムの重点協力分野とプロジェクトを審議し、次の段階における具体的な建設の目標と任務を制定しました。アラブ側は今会議の重要性を十分に確認し、ムーサ事務局長は開幕式の講演で「中国・アラブ協力フォーラムの建設は双方の利益に合致し、協力発展の促進にプラスとなる」として、「今会議を通じて、我々は協力段階から新しいパートナーシップの樹立段階への移行に努力し、協力の基盤をさらに強化させ、確実な手段によって、協力の範囲を拡大して行くことを希望する」と述べました。
今年は、中国と一部のアラブ諸国との国交樹立50周年になります。このため、今会議は中国とアラブ諸国との交流における大きな出来事と見られています。
50年来、中国とアラブの伝統的な友好協力は大きな発展をとげました。2005年、中国とアラブの22カ国との貿易額は513億ドルに達し、十年前の10倍となりました。そして、双方の政治的信頼も絶えず強化され、文化、教育、観光、衛生、科学技術などの分野で交流も絶えず拡大されました。
中国とアラブ諸国とは経済補完性が強く、各分野における協力は大きな潜在力があります。唐家セン国務委員は「中国とアラブ諸国の関係発展は当面の国際関係に手本を示した。現在、中国とアラブはいずれも、重要な発展時期にある。双方関係の発展は強固とした基礎と広々とした前途がある」と述べました。唐家セン国務委員はまた双方の新しいパートナーシップの発展についての考えと希望を提案し、「我々は各階層の往来を積極的に推進し、友好的で、信頼できるパートナーになるべきだ。そして、経済協力を絶えず強化させ、共同発展のパートナーにもなりべきだ。また、友好交流を拡大し、異なる文明を持つ平和共存の出来るパートナー、さらに、国際活動における協調を強化し、世界の平和、安全と安定を維持するパートナーにもなるべきだ」と述べました。
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