アメリカを訪れた国際原子力機関(IAEA)のエル・バライダイ事務局長は、25日ワシントンで、「もし、核兵器の保有こそが安全保障を達成するものだという理念を各国が放棄しなければ、世界は冷戦時代に戻る可能であり、核兵器を保有する国がもっと多くなりうる」との懸念を示しました。
これはエル・バライダイ事務局長がジョーンズホプキンス大学高等国際問題研究院での演説で明らかにしたもので、エル・バライダイ事務局長は、「このような状態が現れるのを根本から防止するには、この安全保障に関する理念を改めなければならない。こうしてこそ世界範囲内、核軍縮を進め、核拡散の脅威をなくすことが出来る」と述べました。
エル・バライダイ事務局長は23日からアメリカを訪問し、イラン核問題についてアメリカのライス国務長官らと会談をおこなっています。
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