アメリカ、ロシア、中国、及びEUを代表するフランス、イギリス、ドイツの3ヶ国は18日、モスクワでイラン核問題をめぐって討議しましたが、イランに対して制裁をかけるかどうかについては結論が出ませんでした。イランとアメリカはそれぞれ自らの立場を堅持すると同時に、ロシア、アラブ連盟、パキスタンはそれぞれ、対話など外交方式で問題を解決するよう明確に表明しました。
イラン確定国家利益委員会主席を務めるラフサンジャニ元大統領は、18日、「西側と軍事的対抗を望んでいないものの、このような対抗がいったん発生したら、イランはいつでもそれに応じる準備ができている」と述べました。
一方、アメリカのブッシュ大統領は、同じ日、「アメリカは引き続き国際的な外交手段を主にして、核計画を放棄するようにイランを説得していく」と述べました。
それに対して、ロシア外務省の報道官は、制裁や武力行使などの方式でイラン核問題を解決することに反対していると改めて強調しました。また、パキスタンのカスリ外相も、パキスタンは外交ルートでイラン核問題の解決を望んでいると表明しました。
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