中国・ロシア商工サミットフォーラムは22日北京で開催され、胡錦涛国家主席とプーチン大統領が基調演説を行ないました。
「中国ロシア年」の一環として開催されたこのフォーラムは中国商務省とロシア連邦経済発展貿易省が共同で主催し、参加者は政府高官、学者、企業経営者など600人に達しました。
開幕式で胡錦涛国家主席は「経済技術協力は両国戦略的協力パートナーシップの重要な一部であり、関係発展と国民福祉向上の重要な基礎である。双方の努力により、中国とロシア両国は重要な経済技術協力パートナーとなっている」と述べました。
去年、中国とロシアの貿易額はおよそ300億ドルに達しました。中国はロシアの4番目の貿易相手国、ロシアは中国の8番目の貿易相手国となっています。双方の国境貿易は資源開発、プロジェクト請負、流通加工基地とハイテクゾーンの建設など=技術・資金協力の段階に拡大しています。
胡錦涛主席は「ここ数年、両国企業が互いに市場進出を拡大し、良い成果を収めた。中国の通信設備、家電製品などはロシアで販売が拡大し、ロシアの石油・天然ガス企業は中国の重要なエネルギー協力パートナーとなっている。ロシアから輸入された田湾(江蘇省)原子力発電所の第1期工事は間もなく竣工する。これらのモデルプロジェクトは両国企業の協力拡大に自信を与えた」と語りました。
中国とロシアはいずれも経済の高度成長を実現し、両国はそれぞれ2010年までの経済発展5カ年計画を制定しました。
胡錦涛主席は「5カ年経済発展計画の目標達成で中国とロシアは互恵協力を通じ、より多くのチャンスを創り出し、協力分野の一層拡大を実現する。両国の企業経営者はこの絶好のチャンスを捉え、協力のレベルアップに取り組み、双方が利益を得るウィン・ウィン効果をあげるべきだ」と述べました。
これに対し、プーチン大統領は「ロシアと中国はいずれも世界経済成長の牽引車であり、両国は似通った課題を抱えている。近代化を推進し、国民の生活レベルを向上させ、経済の持続的成長を維持することで両国関係の促進が非常に重要である。両国関係のレベルアップは経済の高度成長に適応させるべきだ。ロシアと中国の経済貿易協力はアジア太平洋地域の発展を大きく左右する。双方はこの地域経済の高度成長を維持するため新しい協力の展開が必要である」との見解を示しました。
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