外交部の秦剛報道官は15日、日本の麻生太郎外相がこのほど発表した文章の、中国に関する部分について、「日本の外交当局の最高責任者が中国の政治体制を勝手に論じることは、極めて不適切なことだ。日本の過去の誤りも、他国にあれこれ指図する根拠にはならない」と述べた。
麻生外相はこのほど、米紙「ウォール・ストリート・ジャーナル」に、「日本は民主的な中国を待望する」と題する論文を掲載した。その中で「中国はかつて大躍進や文化大革命など誤った政策を行い、今もまだ理想と現実の間で平衡点を探し当てていない」とした上で、中国は遅かれ早かれ民主国家になるとの考えを表明。中国が日本の過去の誤りから学び、国内のナショナリズムを抑え、「帝国化」を避けるべきだと述べた。
秦報道官はこれについて、次のように述べた。
中国の特色ある社会主義の建設は、中国の国民自らの選択であり、中国の国情に合致している。中国の発展は中国国民に幸福をもたらすだけでなく、アジアや世界の平和、安定、発展への重要な貢献となっている。日本の外交当局の最高責任者が中国の政治体制を勝手に論じるのは、極めて不適切なことだ。
中国は平和的発展の道を堅持する。現在も未来も、覇権を追求することはありえない。これは中国の伝統文化、発展の必要性、国益によってよって決定づけられたことだ。日本にとって今重要なのは、自国の歴史認識問題を適切に処理し、アジアの隣国の信頼を真に勝ち得ることだ。
中国は国と国との相互尊重、対等な付き合いを一貫して主張しており、教師気取りの態度には反対する。周知の理由で、日本の過去の誤りも、他国にあれこれ指図するための根拠にはならない。(編集SN)
「人民網日本語版」
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