レバノンのファウジー・サッルーフ外相は15日、ベイルートで、「レバノンのブラジル駐在大使を通じて、ハリリ元首相暗殺事件の女性容疑者を引き渡すようブラジルに正式に要求するつもりだ」と発表しました。
サッルーフ外相は、「この女性容疑者の名前はクリラトで、レバノンのマディーナ銀行の高級幹部をしていた。レバノンとブラジルが引渡し条約を結んでいないということが今回の引渡しに影響しないよう希望する」と述べました。
クリラト容疑者は12日夜ブラジルのサンパウロで逮捕されました。この容疑者は勤めていたマディーナ銀行で2003年3億ドルの盗難事件が発生したあと、異なる罪名で何回も逮捕されましたが、しかし、去年保釈された後に突然行方不明となりました。レバノン司法部門は、クリラト容疑者が銀行から騙し取った資金を使ってハリリ元首相殺害のテロ活動を支援したという疑いを強めています。
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