アメリカ国防総省はこのほど、議会に対し「4年ごとの国防計画見直し報告」を提出しました。この報告は「中国脅威論」を大げさに取り上げ、中国がアメリカと「軍事的に競合する最大の潜在力を持つ」と明らかにしました。これを受け、中国の関係者は「これは中国の正常な国防建設を不当に非難するもので、中国は現在も将来にも、如何なる国にも脅威を与えていない」と見ています。今日の中国リポートはこれについてお話しましょう。
アメリカのこの「4年ごとの国防計画見直し報告」は中国の国防建設を不当に非難するだけでなく、主要な新興国の中に中国はアメリカと軍事的に競合する最大の潜在力を持ち、中国の軍事技術の発展が時間の流れに従い、アメリカに追いつき、アメリカの軍事的な優位性が失われる恐れがある」と指摘しました。
これに対し、中国外交省の孔泉スポークスマンは強く反発し、中国の国防政策を改めて表明しました。その際、孔泉スポークスマンは「中国側はこれに対し断固反対し、すでにアメリカ側と厳しく交渉した。中国は平和発展の道を歩み続け、防衛優先の国防政策を実施し、アジア太平洋地域及び世界の平和と安定を促す重要な力である。アメリカ側は中国の平和的発展を積極的に見直し、中国内政への干渉を終わらせるべきである」と強調しました。
孔泉スポースマンは「ここ数年来、中国国防建設はますます透明化しており、2002年から毎年国防白書を発表し、中国の国防状況を明らかにし、それは、兵力と兵器装備の状況を含む。2005年、中国の国防費は299億ドルに過ぎず、アメリカは4220億ドルとなった。今、この新しい「4年ごとの国防計画見直し報告」に基づき、アメリカの国防予算は更に4393億ドルに達した」と述べました。
現在、中国の発展は世界に注目されており、アメリカを含む一部の先進国が中国の発展を恐れていることによって、中国脅威論もこれらの国でよく宣伝されているそうです。中国国際問題研究所アメリカ研究室の孫晋忠副主任は「中国経済の発展に伴い、軍事支出の増加は避けることができないことだ」と見ています。
「アメリカのこの「4年ごとの国防計画見直し報告」は中国軍事力の成長を大げさに宣伝し、中国の発展を歪曲する意味がある。中華民族は一貫して平和を求め、歴史の文化や伝統から現在の発展目標まで、いずれも世界と地域の平和発展を積極的に促している」と述べました。
孫晋忠副主任はまた「アメリカのこの報告は将来の中米関係の発展にマイナスの影響を及ぼすことになる」と見ています。
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