中国国際放送局紹介 日本語部紹介
Home
2005年、ドル相場上昇
   2006-01-01 15:41:04    cri

 2005年の初めには、多くの経済専門家は、「ドル相場の下落は続くだろう」と予測していました。しかし、2005年の年末には、ドル相場は3年間連続して下落する状況を終えただけでなく、大幅に上昇しています。ドルの対ユーロの為替相場は、14%上昇し、ドルの円相場は18%上昇しました。ヨーロッパのメディアは、「ドル相場の上昇は、2005年国際金融市場のもっとも注目すべきことだ」と見ています。

 ドル相場の上昇は主に次のいくつかの原因があると見られています。まず、アメリカの経済拡張が強いことです。アメリカの良好な経済環境によって、ドル相場の上昇ができました。アメリカ経済は2005年石油価格の高騰とハリケーンの二重のショックに耐えました。このことはアメリカ経済の危機に対応できる強い能力を示しました。IMF・国際通貨基金がこのほど出した予測によりますと、アメリカ経済は、2005年と2006年にはそれぞれ3.5%と3.3%成長し、主要国でトップを占めるということです。

 また、持続的に金利を上げる政策も主な要因のひとつです。2005年にはアメリカ連邦準備委員会は、あわせて8回にわたって金利を上げました。もし2003年から計算すれば、すでに13回にわたって金利を上げました。現在、アメリカ連邦基金の利息は4.25%にまで上げられました。これによって、ドルの対ユーロ為替相場と円相場との間の差が拡大されました。預金でも、債権でもその収益率は、いずれもドルはユーロと円を上回っています。これによ って、人々がドル資産への注目は高まるようになりました。高い収益を追求するのが国際資本の特徴であるため、全世界からの巨額の資金投資によって、ドル相場は持続的に上昇しています。

 第三は、石油価格の高騰で、石油輸出国にはたくさんのドルが集中していることです。統計によりますと、2003年以来合わせて1兆2千億ドルが石油輸出国に入りました。また、2005年湾岸諸国の石油収入は2千9百10億ドルに達したことがわかりました。専門家は、「こんなに多くのドルはここ2年間にいままでのように迅速に石油消費国に戻っていない。同時に、2005年下半期から、ドルがアメリカ市場に戻る勢いが現れました。これはドル相場の上昇を大きく推進した」と指摘しました。

 最後に、アメリカの財政と貿易の赤字に対する国際金融市場の配慮が緩和されたため、ドルに対する市場の自信が強まったことです。2002年から2004年にかけて、アメリカの財政と貿易の赤字はドル相場が下落した主な要因となりました。しかし、2005年に入ってから、アメリカの赤字が史上最高を記録したにもかかわらず、外資を誘致する能力は強まっています。これと、同時にアメリカの連邦財政予算も著しく改善できました。これは、市場がアメリカの経済構造のアンバランス状態を憂慮する問題を効果的に緩和しました。

 ヨーロッパのメディアは、「アメリカの経済成長の勢いは、2006年も保っていく。しかし、アメリカ連邦準備委員会はドルの金利を引き続き上げることはないだろう。ドルの対ユーロ為替相場と円相場の差は今年に縮小していく。2006年にドル相場は2005年のような大幅な上昇がないが、上昇する勢いが続く」と予測しています。

アメリカ
v 米大統領、イラク戦略変わらず 2005-12-01 16:43:33
v 中米政治・商工界代表、北京で両国関係を熱心に討議 2005-11-15 15:29:32
v 米議会政争 民主党と共和党 対立激化 2005-11-03 16:13:00
v 米国防長官の中国訪問、中米両軍の交流と協力を推進 2005-10-21 15:21:10
v 米国防長官訪中 中米協力で協議 2005-10-20 16:46:33
v 中国文化祭 2005-10-03 14:39:16
  • 今日のトップニュース
  • 今日の国内ニュース
  • 今日の国際ニュース

  • • 基礎中国語
     皆さんは、ここで中国語と日本語に耳を傾け、フラッシュによる動画を楽しみながら、中国の風習や伝統文化を思う存分味わうことができます……

    • 「北京ワクワク」の購入について
     中国語講座「北京ワクワク」(上巻と下巻)のテキストは、日本の皆さんが初めて中国語会話を学習するための入門編です……
    |  link  |  E-メール  |