アメリカのラムズフェルド国防長官はこの18日から20日にかけて中国を公式訪問しました。
訪問期間中、ラムズフェルド国防長官は胡錦涛国家主席、曹剛川国防相、郭伯熊中央軍事委員会副主席、靖志遠第2砲兵部隊司令官など軍と国家の指導者とそれぞれ会談を行ない、両国軍と政府が共に関心を寄せる問題について意見を交換しました。
今回の訪問はラムズフェルド国防長官が2001年就任して以来初めての中国訪問であり、これについて胡錦涛国家主席は「ラムズフェルド国防長官の中国訪問は両国軍の相互理解と友情を増進し、両国関係の発展を大きく促した」と評価しました。
19日ラムズフェルド国防長官と曹剛川国防相は会談を行い、世界の注目を集めました。
2時間にわたる会談で双方は地域と国際情勢、両国軍・政府の関係発展など様々な問題で意見を交わしました。
当日の記者会見でラムズフェルド国防長官と曹剛川国防相はいずれも「率直で実質的かつ建設的な会談を行なった」と話しました。
ラムズフェルド国防長官はまた、「中国人民解放軍に対する理解を深めた」とし、両国関係の発展におけるチャレンジとチャンスについて見解を発表しました。
ラムズフェルド国防長官は「中国国防省とアメリカ国防総省はいずれも様々な活動や方法を通じて相互理解の増進を促してきている。ここ数年、アメリカと中国の関係は一部の問題で困難に直面したものの、これらは双方の相互理解のチャンスとなり、協力の強化を促した。私はこうした精神に基づいて曹剛川国防相と会談を進めた」と語りました。
ここ数年、中国とアメリカの関係は全体的に良好な発展を見せ、両国指導者も密接な関係を維持しています。
中国軍とアメリカ軍の協力について曹剛川国防相は「中国軍とアメリカ軍が模索で建設的な協力関係の構築は双方の共通利益に合致している。両国軍の関係は両国関係の重要な構成部分であるため、我々は軍関係の発展を両国関係の発展につなげていけるよう努力していく」と述べました。
両国関係の焦点である台湾問題についてラムズフェルド国防長官は「アメリカ政府は一つの中国の政策を堅持し、あくまでも両国間の三つの共同コミュニケの立場を遵守していく」と表明しました。
これに対し、中国政府は建設的な態度で両国関係での敏感な問題に対処し、中米関係の健全かつ安定な発展により確固とした基礎を築いていくとの姿勢を示しました。
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