EU・欧州連合を代表するフランス、ドイツ、イギリスの3ヶ国は1日午後、IAEA・国際原子力機関理事国にイランの核問題解決の決議草案を提出し、イランの核問題を国連安保理に付託することを提案しました。
この草案はウランの濃縮と関連する活動を全面的に停止し、重水炉を建設しないことをイランに要求した上、これらの要求を安保理に報告するようIAEAの事務局長に求め、IAEAの採択したイラン問題に関するあらゆる報告と決議を安保理に付託することを求めています。この草案はまた、外交的な手段を通じてイランの核問題解決の努力を改めて強調しました。
アメリカのブッシュ大統領はこの日、ロシアのプーチン大統領と電話会談をしました。ブッシュ大統領はロシア側の提出したイランの核問題解決に関する提案を支持することを改めて明らかにし、「イランが核の平和利用計画を擁することは出来るが、核兵器開発計画をやめるべきだ」と強調しました。
イランのラーリージャーニー核交渉首席代表は1日、テヘランで、「安保理がイランの核問題に介入すれば、イランは『核拡散防止条約』追加議定書の履行を停止し、停止した核活動を再開するが、『核拡散防止条約』から脱退することはない、今後のすべての核活動はIAEA の監督の下で進められる」と述べました。
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