シリアのムアッリム副外相は25日、ダマスカスで、レバノンのハリリ元首相の暗殺事件に関して、国連の独立調査委員会が要求した国連のウィーン駐在事務所でシリア高官への聴取に同意したことを明らかにしました。
ムアッリム副外相は当日に行われた記者会見で、「今月18日、シリア外務省の法律顧問は国連調査委員会のメフリス委員長と会談し、部分的に意見が一致した。聴取を受けるシリア高官の権利を保証し、シリアの主権と法律を尊重するという前提の下で、折衷案として聴取の場所をウィーンにした」と述べた上で、「聴取を受けるシリア高官は、弁護士に付き添われてウィーンに行くことが認められたから、シリアは、聴取より先に、調査委員会と聴取に関する法律的枠組みを確立するための覚書の調印を放棄した」としています。
ムアッリム副外相は、また、「ハリリ元首相暗殺事件に関わっていない」と改めて強調しました。
なお、国連のアナン事務総長とロシアのプーチン大統領は当日、それぞれシリアがハリリ元首相暗殺事件に関する調査に協力し、進展を遂げたことに歓迎の意を表し、今後も引き続き協力するようシリアに求めました。
|