シリア外務省の高官は12日、「シリア政府は、レバノンのハリリ元首相暗殺事件を担当する国際調査委員会が提出したレバノンにおけるシリア高官に対する訊問という要求を拒否した」と表明しました。
また、同日シリアのシャラ外相は「シリアは国際調査委員会と協力するつもりだ」と改めて強調しました。
シリア外務省の高官は「シリア政府は訊問の場所をエジプトの首都カイロ、オーストリアの首都ウィーン或いはスイスのジュネーブにかえることを提案する。レバノン以外のほかの地方での訊問は安保理の関連決議の精神に背いていないとシリア政府は見ている」と述べました。
シャラ外相は「シリアは国際調査委員会の訊問に同意するが、その前提条件は国連の監督のもとで行わなければならないということだ。シリア高官への調査に反対するシリアの理由は、レバノンとシリアとの関係を緊迫化させる導火線にシリアが点火したくないからだ」と強調しました。
|