一ヶ月にわたる中国文化祭はこの1日から、アメリカの首都ワシントンのケネディー芸術センターで開幕しましたが、中国大陸、香港と台湾からの900人余りの芸術家とアメリカの華人芸術家が中国の伝統的な文化と現代文化の粋をあらわす一連の代表的出し物をアメリカの観衆に披露することになっていますが、今日は、この中国文化祭について北京放送特派員のリポートをお送りします。
現地時間の1日夜、ケネディー芸術センターにあるアイゼンハワー劇場は観衆で満席となりました。そして、緩やかなメロディーに乗って、金色の伝統的衣装をまとった中国の少女が提灯を手に、観衆席を通り抜け、中国風に飾られたステージに上りました。こうして、中国オペラといわれる京劇、雑技などの多様な芸術様式を含む文芸の夕べが始まったのです。中国の芸術家のこれらすばらしい出し物は喝采を浴びたのです。あるアメリカ人夫婦は記者のインタビューに「とてもすばらしい出し物でした。その想像以上の見事さに感動しました。中国人は偉大で賢明であり、今夜が見に来て本当に良かったと思っています」とうれしそうな顔で話してくれました。
今回の中国文化祭はアメリカ史上最大規模の中国文化を現すイベントであり、中国文化省とケネディー芸術センターはこの文化祭の準備と共催のためこれまで四年間の努力をしてきたのです。これについて中国の孫家正文化相は「これら出し物は、その内容だけではなく、中国人の気持ちを芸術という形式を通じて表しているのです。中米両国はいずれも世界では偉大な国で、両国が手を携えれば、両国だけではなく、世界の発展にとっても重要な意義があると思います」と述べました。
また、中国の胡錦涛国家主席とアメリカのブッシュ大統領夫妻は。この中国文化祭の開催に祝賀の書簡を送り、今回のイベントは両国民の相互理解を深め、両国間の交流と協力を促進する上で寄与するものだと表明しあっています。
ケネディー芸術センターのシワジマン会長は「とても素晴らしいこのイベントは今夜からいよいよ始まりますが、中国の芸術を展示する上ではアメリカ史上、これまでにないもので、中国文化祭は、中米両国の芸術家による真新しい交流であり、双方の芸術の管理者と管理機構にとっては非常に良い交流となるだろう」と話していました。
1日夜、中国文化祭では、重要な「北京文化週間」もこのアイゼンハワー劇場外で同時に行われました。この文化週間では展示、京劇、雑技の講座や披露などの豊富多彩な形で、アメリカ国民に北京をよりよく知ってもらうことに努めています。
関係者によりますと、今回文化祭の開催期間中、中国京劇院、中央バレエ団、蒙古族青年合唱団などの文芸団体による30余りの出し物が披露されますが、孫家正文化相は、アメリカの文化界とマスコミを前に講演をおこなうということです。
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