国連設立60周年を記念する首脳会議は14日、ニューヨーク国連本部で開幕しました。150あまりの国の元首や政府首脳が開幕式に出席しました。中国の胡錦涛国家主席は開幕式に出席したほか、その後の会議で談話を発表し、国連安保理の改革方向などの問題について中国の主張を述べました。
国連のアナン事務総長はその談話の中で、各国指導者がこの会議のチャンスをしっかりつかみ、国連改革を着実に推進するよう呼びかけました。アナン事務総長は、「第59回国連総会のジャンピン議長の指導の下で、特別首脳会議は昨日ようやく今回国連総会首脳会議の『成果文書』草案を可決した。この文書は世界人民の福祉に関わるものである」としています。
開幕式の後行われた国連発展資金調達高官会議で、胡錦涛国家主席は国際開発問題について発展途上国を支援するため中国が講じる措置を明らかにしました。
「中国は国交を樹立している最貧国39カ国の一部の製品に対し、ゼロ関税を適用すること;2年以内に、中国が外交関係を持つ最貧国に対し、2004年末以前の対中債務の未返済分を返済免除もしくは、同等の措置をとること;3年以内に、発展途上国に100億ドルを貸し付けるなどして、インフラ設備の建設や双方の企業間提携を推進すること;3年以内に、アフリカ大陸の発展途上国を中心に医療関連などの物資や資金援助を拡大すること;3年以内に、発展途上国の人材育成に向けた各種人材3万人を育成すること」といった内容を明らかにしました。
中国のこうした重要な措置は会議に出席した各国首脳、特に発展途上国の首脳に高く評価されました。
その後、国連安保理の首脳会議が行われ、国際平和と安全が直面している脅威や安保理改革の方向などの問題などについて重点的に討議されました。胡錦涛国家主席は首脳会議で談話を発表し、安保理改革の方向について、このように話しています。
「多国主義を堅持し、安保理の権威を維持しなければならない。世界の平和と安全に関わる重大な問題で、安保理が実際の情況に基づいて判断を行い、国連憲章にしたがって行動をとるべきだ」と指摘しました。
胡錦涛国家主席は更に、「効率的に脅威に対応し、安保理の効率を高めていくこと;国際社会は協力を強め、あらゆる形のテロリズムを効果的に取り締まること;貧困撲滅や社会的不公平など問題の解決を推進し、テロリズム発生の根源を断ち切ること;アフリカの発展を重視し、安保理の関与を増やすこと」などを指摘しました。胡錦涛国家主席は、「今回の会議はアフリカへの承諾を改めて提起し、アフリカ諸国の関心と主張に耳を傾け、アフリカ諸国が平和を愛し、発展を促し、協力を願う願望を顧み、アフリカ人民に国際的大家庭からの関心と支持を切実に感じさせるようにしなければならない」と強調しました。
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