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中国国連改革専門家、安保理の改革を語る
   2005-07-12 17:47:21    cri
 第59回国連大会は11日、四カ国G4、つまり日本、ドイツ、ブラジル、インドが打ち出した国連安保理拡大の枠組み決議案について、公開議論を行いました。中国の王光亜国連常駐代表は「国連の全ての加盟国は、国連の結束と長い利益を維持することから出発して、条件が整わない情況の下でやむを得ず安保理拡大問題で対決することをできるだけ防止しなければならない」と語りました。王光亜代表はどんな情勢の下でこのように述べた理由や、この発言はどんな意義があるのか、これらの問題について、中国国際問題研究所研究員で、国連問題専門家である呉妙発先生は北京放送記者のインタビューに答えました。

 呉妙発先生は、「半年余にわたる議論によって、安保理の拡大草案を巡る食い違いは一層拡大されるようになる。G4、コンセンサスグループ、アフリカ連合、アメリカなどはそれぞれが主張を打ち出したが、そのうちコンセンサスグループ案は問題解決における良い案である」とのべ、また「コンセンサスグループ草案が十カ国の非常任理事国を増やすのは、常任理事国の増加によって、多くの中小国が持つ不安定な情緒を慰め、共鳴を引き起こすことが出来る。また、この草案は候補国の選挙権を各地域に分割し、協議で重大問題を解決する民主的な精神を表している。草案は自国の利益と安保理改革の全体的な利益を合わせて持っており、自己を吹聴せず、時間的制限をせず、多国に強引な行動を取らせず、金銭を使わないものである」語りました。

 コンセンサス・グループの決議案と異なって、4ヵ国G4の決議案は、国連総会に提出する前に、いくつかの改正を行ったが、国連の連携を破壊し、民主主義のルールに違反する本質は依然として変わっていません。呉妙発先生は「第一は、4ヵ国G4の案は秘密選挙で地域チームの民主的協議と認可にとって変わったことである。第二は4ヵ国の修正した決議案が、時限を多少緩和させたが、時限規定と強引な表決の本質は変わっていない」と述べました。

 アフリカ連合の草案について、呉妙発先生は、「アフリカ連合の草案は、アフリカの個性を体現し、アフリカ諸国が安保理でより大きな役割を果たすとの願いをも体現した。アフリカ連合が否決権を持つことを要求することは、アフリカ諸国が自信をさらに持つことと、超大国が否決権を濫用することに反対する正当な気持ちをも反映している」と述べました。

 呉妙発先生はさらに、「中国は、終始変わることなく、安保理の改革を主張し、また、改革が発展途上国の座席を増やし、中小国の声を反映し、異なる文化の代表性を増やし、アフリカ諸国の代表性を増やすことを主張している、このため、安保理は、今後政策を進める上で、もっと透明で、民主化されることになる。したがって、われわれは、各方面が充分な協議、充分な研究を行った後、改革を推し進めることを主張している」と述べました。

 中国は安保理改革の期限を人為的に設定することに断固と反対し、重大な意見の食い違いが尚も存在している如何なる法案を強制的に表決させることに反対します。成熟していない法案を強制的に表決することは、国連加盟国及び各地域グループの分裂を招き、国連の権威性と役割を弱めるに違いないからです。現在、安保理改革はすでに重要な段階に入り、王光亜大使は安保理拡大問題で周章狼狽して態度表明をしないよう呼びかけました。この呼びかけは重要な意義があり、即時的なものです。

 これについて、呉妙発先生は「王光亜大使の話は完全に合理的なものだ。条件が未だ成熟しないうちに表決することは安保理と国連にとって、重大な結果をもたらすに違いない。王光亜大使の講演は国連の利益及び国際社会全体の利益をも重んじ、国連改革の健全な発展をも保障した」と述べました。

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