国連創設60周年首脳会議が14日から16日まで、ユーヨーク国連本部で開かれることになっています。現在まで、すでに180人の国家元首、政府首脳がこの会議への参加を予定しています。中国の胡錦涛国家主席もこの会議に出席することになっています。今回の会議は国連の歴史の中で、格が最も高く、規模が最も大きい会議です、会議の結果は国連の今後の発展と国際情勢に重大かつ深い影響をもたらすでしょう。
国連は第2次世界大戦後に創設されたものです。今日の世界で、国連は最も普遍的で、代表性と権威性を持つ国際機関として、その60年間の発展の中で、世界平和と安全を維持し、国際協調と協力および、世界の繁栄と発展を促進させるために大きく貢献しました。新しい世紀に入ってから、国連の直面する国際情勢、加盟国の構成、背負っている歴史的な任務は成立当初と比べれば、大きく変化しました。一国主義とある国の覇権主義のやり方は国連を地縁化の道に引き込み、国連自身、膨張化などの問題が存在したため、国連は歴史の交差点に差し掛かりました。
国連の権威性は挑戦を受けたものの、国連の地位と役割は疑われてはならないものです。国連は改革を行い、新しい生命力を注ぐ必要があります。国際社会は改革を通じて、国連の役割強化、その権威性の向上を望んでいます。しかし、国連改革の具体的な内容と重点問題に対して、国連加盟国間に比較的大きな意見の食い違いが存在しています。多くの発展途上国が注目しているのは『ミレニアム目標』の実施で、発展を通じて、差し迫って貧困の撲滅を希望しています。しかし、ある国は安保理の拡大を強調し、改革を安保理常任国入りの契機と見なしています。
指摘しなくてはならないのは、国連改革は複雑かつ全面的なプロジェクトであり、安保理拡大はただその中の一部分に過ぎません。このため、国連は広汎な発展途上国の利益を考慮し、発展の問題を優先的に考慮していくべきです。国連のアナン事務総長はこのほど、「国連のミレニアム目標は先進国と発展途上国の共通の責任であり、国際社会の協力をこれまでになく大きく促進させることになり、これは双方にとってもプラスとなる」と強調しました。
国際社会は、まもなく開かれる国連首脳会議を高度に重視し、大きな希望を寄せています。会議では、180人余りの各国の指導者が一堂に集り、国連の役割強化、国連改革、発展問題の解決をめぐって、踏み込んだ討議を行うことになっています。
中国は国連の創設国及び、安保理の常任理事国として、これまで一貫して、国連の世界平和の維持、共同発展の促進に重要な役割を果すことを支持しています。中国は広範な国連加盟国と共に、首脳会議が積極的な成果を収めることを促して行くつもりです。
国連創設60周年首脳会議は重要な歴史的な意義を持ち、国連の運命に極めて重要な影響を与えるでしょう。
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