夏を迎え北京の街はカラフルな色があふれています。ザクロの花の色ような朱色、目に眩しいショッキングピンク、水色など、実に色とりどりです。着ている洋服も様々。ロングスカートもあれば、短パンやミニスカート。流行を楽しみながら、自分の個性を思う存分発揮しています。ファッションからは都市の女性像が見えると言われています。最近、女性の服装を見れば出身地がわかるという話題を目にしました。それによると北京は「女王様っぽい」服装を好むのだそうです。かっちりしたもの、ちょっと派手なものが好まれています。南京は日本に似ていて、シンプルでカジュアルなものが好まれています。知的な雰囲気が人気です。一方広州は、色あわせが派手で、デザインがちょっと奇抜です。
1. 会話編の進め方
新しいテキストの学習です。タイトルは変わらず、「北京ワクワク」で主人公も御馴染みの北京で生活する宮崎真由美さんです。
文法レベルはこれまでの内容よりやや難しくなり、より中国人らしい言い回しが多く出てきます。中国語と日本語の表現の違いがよく出ています。日本語訳を参考にしながら自然な中国語の言い回しを習得していきましょう。
テキストの構成は「会話、ポイント、ミニ会話」の3つの部分からなっています。新しいコーナーは「すぐに役立つ言葉」です。「色、銀行用語、健康方法、メニュー、インターネット用語」など多岐にわたる分野の単語を取り上げました。これらの単語を使いこなすことができれば、中国での旅または暮らしはとても楽になると思います。例えばすでに日本語になっている「マーボー豆腐」ですが、中国語の発音は全く異なります。ぜひネイティブの発音ができるようにがんばりましょう。
2. 中国の内陸部に足を運ぶ
宮崎さんが北京で暮らし始めてもう4、5年経ちました。中国のことをより知ろうと思って、出張や休暇を利用して、西北や南の方へ足を運びます。西北部の青海省、山西省、中部の武漢市、東南部の福州市など、あちこちで中国文化を体験します。
今回のテキストを編集するにあたって、これらの場所を選んだのは、中国政府が西部大開発に力を入れているという背景があるからです。特に2011年から2015年までの新たな5ヵ年計画では、西北部が大きな発展を遂げ、注目を浴びるのではないかと思います。実はこの地域は経済的にはやや立ち遅れていますが伝統文化は大変豊かです。青海省は黄河、長江・揚子江など多くの川の源があります。少数民族が多く、毎年6月ごろになると、ユニークな歌垣の「花儿会」が行われ、全国各地の観客が訪れます。山西省は雲崗石窟で知られ、文化財が多いところです。また食文化も豊かで、特に麺文化が発達しています。黒酢も非常に有名です。武漢市は、中国の真ん中にあり、交通が非常に便利な町です。東西を流れる長江・揚子江と、北からの漢江が合流しているため、物資の集散地として賑わうところです。中国初の製鉄工場を生んだ町でもあります。このほか、中国で大学が最もそろっている都市として知られています。そのうちの武漢大学は名門学です。桜の木がたくさん植えられており、花見の時期になりますと、地元市民だけでなく、広州などからの観光客も訪れます。
これら地方の様子の紹介には中国人が日常の会話でよく使う四文字熟語、ことわざなどを盛り込みました。この一年間、中国語を学習しながら宮崎さんとともに、中国各地の人々の性格、生活ぶり、特色ある文化などを実感していきましょう。(朱丹陽 吉野綾子)
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