聞き手:王小燕、大野清司
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今週は俳句集『北京恋』を書いた書道家・稲垣黄鶴(いながき・こうかく1903~2006)さんの描く北京の冬をご紹介します。ゲストは、黄鶴さんの息子さん・写真家の稲垣喬方(いながき・たかまさ)さんです。4月30日に放送した「春の句」、10月22日に放送した「秋の句」に続き、シリーズ企画の第3弾です。
朝寒し 老舗固く 閉ざされて
むらさきにかすむ西山目貼窓
蝈蝈児ふところにして茶をすする
鳩笛の今日も聞こえて冬ぬくし
喇嘛僧の袖振りゆくや冬野原
木々枯れて厳しき月のかかりけり
赤き塀白き粉雪の旅心
寒月の高く泥家の低きかな
冬籠る部屋南面し書萬巻
みんなみんな若き日の夢さくら草
稲垣黄鶴が導びく時空の旅へようこそ。ぜひ番組をお聞きくださいませ。(王小燕)
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