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演出家&写真家・酒井靖之さん

2013-09-10 13:13:42     cri    



聞き手:王小燕、大野清司

 今回は、この25日まで北京オリンピック公園の「水立方」で開催中の絵画展「希望の画」を企画・主催した酒井靖之さんにインタビューします。

 日本の東北被災地の子どもたちの絵やメッセージ、280点を展示するこの絵画展は、日中芸術文化交流『希望の画プロジェクト』の一環です。今回に続いて、来年は中国・四川地震被災地の子どもたちの日本の東北被災地の子どもたちに向けた絵画展を日本で開催したいと酒井さんは言います。

 29歳で独立し、現在は、演出家、クリエーター、写真家など多角的に活動を展開している酒井さんは、東京生まれの函館育ち。大学をやめ、演劇活動に没頭していた20代始め、人生の大きな勉強をしたいと思い、アジアへの一人旅に立ちました。
 「中国の風景は北海道育ちの人には会うんですよ」
 先輩に聞いた一言で、最初の目的地を中国に決めました。
 初めての中国訪問でした。旅先で知り合った日本語の分かる中国人青年と道連れになり、一緒に一ヶ月ほど中国各地に滞在していました。市場で日本人だと分かり、突然、怒鳴られたおじいさんとの出会いから、帰国後、歴史の勉強を始めます。
 「戦争を知らない世代でも未来への責任はある」と中国に対する歴史観が大きく変わったといいます。

 そんな中国の一人旅がその後、酒井さんが中国とかかわる一連の活動の原点となり、昨年、8年間に中国各地で撮った写真を集めた個展「現代中国写真展~Happy China~」を開催しました。中国人を群衆として見るのではなく、写真の一枚一枚に各地、各民族の一人一人の自然な笑顔が記録されていました。
 「どの写真も盗み撮りではなく、一人一人に声をかけて、説明してからシャッターを押しました。だから、一枚撮るのに、膨大な時間がかかっています」
 これまでの人生で日本国内のみならず、中国や世界各国で多くの人と交わってきました。二人のお子さんのパパでもある酒井さんは、国境を跨いだ子ども同士の交流、そして、アジアの近隣である中国と日本の関係にどのような期待を寄せているのでしょうか。
 詳しくは番組をお聞きください。

 

【酒井靖之(さかい やすゆき)さん】

 1965年 東京生まれ
 1994年 映像制作会社「ARTS TECH」を設立、テレビコマーシャルを中心に映像業界の第一線で活躍している
 2012年 2回目の個展「現代中国写真展~Happy China~」を開催 
 著書に『どっこい男は生きている』(2011年、粋人舎)

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