「ラブソング・シンデレラ」 大陸の新人歌手
岳夏が音楽と出会ったのは小学生のとき。ピアノを習い始めたのがきっかけで、音楽の道を志すようになります。大学は名門・中国音楽学院に進学、在学中に、オーストリアのウィーンへ音楽留学を果たしています。
このウィーン留学時代の話について、本人はこう話してくれました。「小さい頃からずっと、音楽の道へ進むのが夢でした。だから、ウィーンへ行くことができて、もちろん嬉しかったです。でも、わたしの両親はごく普通の労働者で、経済的に余裕はありませんでした。ウィーンでは生活費を稼ぐために、アルバイトをしながら勉強していました。相当苦労しました。こうして歌手デビューすることができて、まさにシンデレラの夢がかなったみたいな気分です」
シンデレラは、苦労して苦労して幸せを手に入れるという物語ですが、彼女もまさに、ウィーンで苦労していたわけです。
さて、ウィーンに留学していた彼女が、歌手デビューするきっかけはどんなものだったんでしょう?
「本当に偶然でした。昨年、休みを利用して、ウィーンから中国に一時帰国したときのことです。ウィーンに帰る前に、友達と一緒にカラオケに行って、その時、その友達の友達がわたしの歌声を聴いて、レコード会社の人に推薦してくれたんです。それで、デビューがトントン拍子で決まり、私はウィーンでの学生生活を終えて帰ってきたというわけです。あのときのことがなければ、私は今ごろどこかの学校で音楽講師かなにかをやっていたかもしれません」
岳夏はファーストアルバム『愛[尓]愛自己(自分のことより君を愛してる)』をリリースし、好評を博しています。まさに、お姫様になったシンデレラです。彼女がこれからどのように活躍していくのか、目が離せません。
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