日本語:『鏡の中に見えるもの』
<監督>
楊亜洲
1956年ハルピン生まれ。中央?劇学院卒業、現在は西安映画制作会社に勤めています。映画『背靠背、面対面』『紅灯停、緑灯走』『埋伏』の撮影に参加。映画『無事児偸着楽』、ドラマ『血色童年』『大場』『小町』では監督を担当しました。
<キャスト>
陶虹(Tao hong) 孫燕 役
牛莉(Niu li) 孫麗 役
姜武(Zhang wu) 潘樹林 役
許亜軍(Xu yajun) 馬黎明 役
<メインキャスト>
陶虹
出演ドラマ:『香港的故事』
『康熙微服私訪』
『春光燦爛猪八戒』
『漢武大帝』
『動甚麼、別動感情』(年下の男を好きになるOL役)
出演映画 :『陽光燦爛的日子』
『黒眼鏡』
『美麗的世界』
出演舞台 :『聖水』
『馬』
『壊話一条街』
ニックネームは小陶虹です。(中国にはもう1人、陶虹という名前の女優がいる)ある雑誌のアンケートでは、「息子の嫁にしたい女優No1」に選ばれています。映画とドラマだけでもなく、舞台にも積極的に出演しています。すごく性格がいいらしいです。一年中大忙しの売れっ子女優なのに、とてもそういう風に見えません。派手な華やかさではなく、内面の美しさがにじみ出ている魅力的な女優です。
<ストーリー>
孫家は、北京に暮らすごく普通の家族です。孫家には、2人の娘がいます。お姉さんの孫麗はとても賢く、大学の外国語学部を卒業して、旅行社で働いています。妹の孫燕はお姉さんほどきれいではなく、大学にも入れませんでした。今は、ある工場の食堂で食券を売っています。孫燕はずっとお姉さんのことがうらやましくて、時々卑屈になっています。
しかし、お姉さんもあることで困っています。孫麗には「馬黎明」という幼なじみの恋人がいますが、同じ会社の「張波」からアプローチされていたのです。張波より馬黎明のほうが好きなのですが、張波のほうが学歴が高く、仕事もできて、落ち着いています。愛と現実のあいだで揺れ動いていたそのとき、馬黎明が事件を起こし、警察に捕まってしまいます。孫麗は張波と結婚することにしました。
孫燕はお姉さんの選択には大賛成でした。しかし、自分も張波のような恋人がほしいと思いつつ、なかなか気に入った相手にめぐりあえません。そんなとき、先輩が「潘樹林」を紹介してくれました。優秀ではないけれど、明るくて、素直で、真っ直ぐな人です。孫燕に対しても、とても優しくしてくれます。けれども、お姉さんは、この男をとても軽蔑して、「この人はだめだ」と反対し……
<見どころ>
まず、オープニング映像のセンスがいいです。タイトルも非常にお洒落です。2人の家のシーンで、近所に建っている白い建物は「白塔寺」というチベット仏教の古いお寺です。「白塔寺」界隈は、庶民的な雰囲気の場所です。お寺周辺の路地は、迷路のように入り組んでおり、非常にいい雰囲気です。
物語は、2人の姉妹を中心にして進んでいきます。基本的に仲がいい姉妹ですが、ライバル意識もあって、つい自分の幸せを相手と比べてしまいます。そんな妹役がハマっているのが陶虹です。屈託の無さげな(本当はいろいろある)明るい笑顔は、彼女が非常に得意とする演技です。その他の出演者たちも、それぞれ安心して見られるベテラン俳優ばかりです。もちろん、潘樹林役の姜武もいい味を出しています。
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