日本語名:『康煕お忍び日記』
<監督> 張国立
<キャスト> 張国立 康煕 役
トウケツ 林風児 役
趙亮 三徳子 役
劉ビョウ 小桃紅 役
侯(二つの方の下に土) 法印 役
1997年から放映
放映開始以来、すでに4部まで作られ、延べ114回も放送された大型連続ドラマです。
清朝・康煕帝が民衆に扮して、民間の悪事を調査し、世直ししていく、というのが主なストーリーです。
近年、時代劇、特に清朝時代を舞台とした時代劇が、中国大陸で多く製作されています。なかでも、このドラマは最も人気のある作品のひとつです。
では、なぜ清朝時代のドラマが人気になったのでしょうか?それは多くの人にとって、興味・関心のある時代だからです。
この作品の脚本家が記者会見で、「『康煕微服私訪記』は、'亦庄亦諧'(悪事を調査する重厚な雰囲気の中にも軽妙な味わいがあること)をバランスよく表現した作品です。'重厚'でありながら'わざとらしさ'がまったくないのです。また'軽妙'といえども、その背後には深い意味合いが見え隠れしています。今の視聴者は、このような感じのドラマを好む傾向にあるのでしょうか、かなり多くの人に受け入れられたドラマです」と発表しています。
114回もの放送回数を誇るこの連続ドラマは、実際は13話分の内容しかありません。つまり、1話が完結するのに10回程度かかっている、1話あたりが非常に長い作品なのです。
ここで、すべての物語を紹介することは到底出来ませんから、最新話の「茶葉記」だけを簡単にご紹介します。
江南地方の茶監(茶市場の管理者)・撒氏は、大臣の呼氏に煽られ、康煕帝により殺されてしまいます。
ただ一人残された撒氏の長女「撒容児」は、康煕帝に仕える秀女として選出され宮殿に入り、康煕帝を暗殺しようと企てます。しかし、実際に康煕帝に会った撒容児は、康煕帝の虜となってしまい、やがて愛し合うようになります。
撒氏を殺害する陰謀に加わったメンバーには、謹妃もいました。撒氏と謹妃は、撒容児が康煕帝に真相を告げることを恐れ、撒容児を毒殺してしまいました。
愛する撒容児を失った康煕帝は、江南のお茶の産地である青衣鎮にお忍びで真相調査に出かけるのです。
そこで、康煕帝たちは、宮廷の大臣と結託して、お茶の市場の利権を得ている応家を見つけ出します。また、呼氏と謹妃たちの罪も暴きました。
調査する途中、いろいろな事件に巻き込まれますが、それを乗り越えて、ついに康煕帝は撒家の冤罪を晴らすことに成功するのでしたーー。
『康煕お忍び日記』を見たというある日本人は、本ドラマは中国版の『水戸黄門』のようだと言っていました。また、康熙帝を演じる張国立氏、三徳子と法印を演じる趙亮、劉淼ですが、この3人の演技はなかなかコミカルで、ドラマを一層面白くしていると言われています。
現在、『康煕お忍び日記』のVCDが日本でも販売されています。興味のある方は、この中国で大人気のドラマをぜひお楽しみください。
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