温泉は日本では大衆の憩いの場となっていますが、こちら中国では、まだそこまで浸透していません。10年前に最初にできたのは銭湯でした。続いて、近郊に温泉も次々と出てきました。いずれもどちらかと言えば、当初はビジネスの付き合いのために設けられたものだと言っても過言ではありません。以前なら、食卓を囲んでビジネスの話をした後、カラオケに行って楽しむパターンが流行っていましたが、それと同じように、数年前から、カラオケに取って替わって銭湯と温泉が人気になりました。
銭湯といっても豪華なもので、中にはお風呂にはマッサージ室、美容室、休憩室などが添えられ、バイキング式の食事を楽しめ、1日ゆっくりと過ごすことができます。また、垢すりもあります。体の垢をこすってもらうのです。正直に言って、私はこれまで一回も体験したことはありませんが、利用する人は少なくないようです。
一方、温泉は殆ど町の外れか郊外にあります。日本の温泉と大きく違うのは、水着を着て入ることです。暖かいプールだと想像してもらうとこちらの温泉のイメージが湧くかもしれません。日本の温泉に慣れている人にとっては、水着のままでは、思いきりリラックスできないでしょうね。
最近では、家族ぐるみや友人同士で銭湯や温泉を楽しむケースも増えていますが、まだまだ一般的だとは言えません。(文:閣)
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