ここ数年流行り出した娯楽と言えば、足裏マッサージです。足裏マッサージの店舗が町中の至るところにあり、友人同士または仕事の仲間同士がよく利用しているということです。
店内は大体2人から4人が入る個室がいくつもあり、中にはソファー、その横にちょっとしたテーブル、向い側にテレビなどが置かれています。ソファーに座ったあと、店員はソファーの背たれをちょうどいい高さに調節してくれて、薬草などを入れたお湯が注がれたバケツのような容器を持ってきてくれます。また、お茶と果物も出されます。足をちょっと熱めのお湯に浸し、ソファーで半分横になると、思わずほっと息をついてしまいます。
一人で来た場合、のんびりと一眠りもいいし、テレビをぼーっと見て過ごすのも悪くありません。でも、友人同士や仕事仲間のケースが多いので、皆で果物やおやつなどを食べながらお喋りすることでコミュニケーションを取るようにしています。
料金は、足裏マッサージが出来始めたは割高で、1時間50ー100元でしたが、店舗が急増するにつれて安くなり、いまでは1時間20元まで下がっているところも少なくありません。今では、ほとんどの住宅街に足裏マッサージの店舗があり、手軽に利用できます。
足裏マッサージの効用はかなり広く知られており、中国の古典医学書籍の「黄帝内経」には、「通則不痛、痛則不通」と書かれています。つまり、漢方医学では、足裏のツボはそれぞれ体内の器官と考えられているため、内臓の調子がよければ、関連のツボをマッサージしても痛くは感じませんが、調子がよくなければ、痛く感じるということです。足裏マッサージは、健康のバロメーターでもありますね。(文:閣)
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