北京パラリンピックの開催のおかげで、身障者の生活がこれまでにないほど注目されるようになりました。身障者が多く、社会福祉が及ばない場合もある中、民間人が自ら行動し始めた例も少なくありません。山西省の晋中市に14人の子供を抱える母親がいます。孔貞蘭さんです。
この14人の子供のうち、2人は孔さん自身の子で、ほかは全部違います。生みの親に捨てられた子が大部分で、多くは障害または病気を持っています。養育以外に、治療を受けさせるのに時間的または経済的にかなりの負担がかかってきます。実は、孔さん自身も障害を持っています。背が低く、ゆっくりとしか歩くことができません。そんな事情もあって、障害を持つ子に対して、孔さんは大変同情し、いつでも熱心に面倒を見ていました。
14人の子供を育てるのは、夫、そして社会からのサポートがなくてはとてもできないと孔さんが言っています。子供に治療を受けさせている間に、病院や医師と大変親しくなり、いろいろと支援してもらっているということです。
いま、子供の3人は大学に進学しています。大きな子が小さな子に勉強を教えたり、面倒を見たりするのはこの大家族のごく普通の情景です。体は健康ではないかもしれませんが、健全な心がこの家ですくすくと育っています。(「山西日報」より、編集:閣)
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