今回では、朝昼晩の3食で摂る食材の組み合わせにより、血液サラサラや骨粗しょう症の予防などに効果のある食事を紹介します。
夜は、細胞を修復して血液をサラサラにし、骨粗しょう症を予防する時です。そのために、夕食では血液や骨の材料となるたんぱく質やミネラルを多く含む魚を摂ると、血液サラサラと骨粗しょう症を予防に良い効果が得られます。
魚は骨に必要なマグネシウムやカルシウムも含まれています。そして、柑橘類を一緒に摂ることによりさらに効果が高まります。夕食では、魚70gを食べてデザートに柑橘類50gを食べるようにしましょう。それは、みかんやグレープフルーツの袋や皮に多く含まれるヘスピリジンが骨を作るのに必要なマグネシウムの不足を補ってくれるからです。
実験でもマグネシウムが不足している場合と、ヘスペリジンでマグネシウム不足分を補った場合とでは約2倍効果が異なるという結果が得られます。
そして、柑橘類は袋やスジごと食後に食べると効果があります。食事の前や食事中に摂ると、食物繊維的な働きもするためそのまま体外に排出されてしまいます。食事をしてから血液サラサラと骨粗しょう症を予防成分を身体の中に蓄えるのには時間が必要なため、寝る4時間前までに夕食を済ませるようにしましょう。
柑橘類は、その豊富なビタミン類や、色んな機能的な成分に恵まれていて栄養価において優れた果物です。
柑橘類の栄養素のなかでポピュラーなものはビタミンCです。主に風邪予防や老化防止に効果があります。ビタミンCの他にもビタミンAやビタミンEなどが含まれますがこれらは、抗酸化性ビタミンとよばれ、葡萄のポリフェノールと同じく活性酸素を取り除き老化防止、動脈硬化等に効果的だと言われています。
研究では、柑橘類その中でもミカンに含まれている栄養素のなかで、重要な発見がありました。その栄養素は、βークリプトキサンチンと呼ばれる物質です。このβークリプトキサンチンの働きはズバリ発ガン抑制効果です。その効果は緑黄色野菜等に含まれるβーカロチンの約5倍なんだそうです。
「ミカン」の場合は1個あたり1mg含まれており、これはオレンジやグレープフルーツの含有量と比べると数十倍です。調べたところによりますと、ミカンの場合は。1日1個~2個、しかも毎日食べればそれなりに効果は出るそうです。
魚は私たちの体の健康づくりにたいへん役だつ消化されやすいタンパク質をたくさん含んでいます。それに、魚のタンパク質には、体の中のいらない塩分を排泄する働きがあり、高血圧などの成人病を予防します。
EPA(エイコサペンタエン酸)は、背の青い魚にとくに多く含まれています。血液の流れをさまたげる悪いコレステロールや脂肪をへらすはたらきをします。動脈硬化や心筋こうそく、脳血せんなどの成人病を予防するパワーをもっています。カルシウムがたりなくなると骨や歯がもろくなり、精神的にイライラしたり、また、病原菌に対する抵抗力が弱まります。魚には、ほかの食品と比較にならないくらい多量のカルシウムがふくまれています。いりこなどの小魚をまるごと食べましょう。DHA(ドコサヘキサエン酸)は人間の脳の細胞をつくるたいせつな栄養です。
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