血栓は脂肪、不純物、血小板、フィプリンなどが血管壁にくっつくことにより常に作られています。そして、血液の流れによりこの血栓がはがれ、血管の細いところにつまってしまうと血液が流れなくなり、脳卒中の引き金となってしまうのです。
血栓が詰まりやすい場所としては、脳の他に肺、心臓、下肢などがあります。
血栓を溶かすことにより体内の細い血管のつまりを防ぐ3つのポイントがあります。
1つ目は血栓を溶かすことですが、起床時に生唾を数回飲み込むと血栓を溶かすのに効果があります。
通常、朝起きた時に自律神経の交感神経が優位になり、副交感神経は抑制されるため血圧も急激に上昇してしまいます。
唾を飲み込み喉の奥を刺激することで副交感神経の働きを強め、血圧の急上昇を抑えると同時に血栓を溶かす効果も得られるのです。
血栓を溶かす物質を増やしてくれる食材の組み合わせがあります。それは、味噌、豆腐、納豆などの大豆食品と玉ねぎやネギなどの組み合わせです。そして、ネギ類を生ですりおろして大豆食品に混ぜると、血栓を溶かす物質を増やしてくれるネギ類の効果を活かすことができます。
2つ目は、血栓を血管壁にくっつけないことです。そして、そのために朝昆布水を飲むと効果的です。
昆布に含まれるフコイダンという成分が血小板が血管壁に接着するのを妨害し、血栓の形成を防ぐことができます。
フコイダンは水溶性のため、水に溶かすとより吸収されやすくなります。そして、朝コップ1杯の昆布水にレモンやみかんなどの柑橘類を入れるとさらに効果的です。
柑橘類に含まれるクエン酸が、血栓を細かくしてくれるためです。
昆布水(ゆず昆布水)の作り方:
材料:昆布(3cm角) 1枚、水 180cc、ゆずの絞り汁 適量
作り方:1.洗った昆布水を水に入れ密閉し、冷蔵庫で1晩おく。2.昆布を取り出して、ゆずの絞り汁を入れて飲む。
甲状腺の病気のある人は飲まないようにして下さい。
3つ目は、細い血管の弾力性を高めることです。春ポカポカしてくると脳の自律神経が乱れ、脳の血管が硬くなるためより注意が必要です。
そこで、血管をほぐし柔らかくする必要がありますが、アルギニンというアミノ酸に脳血管を柔軟にし脳血管流を増やしてくれる効果があることが分かっています。
アルギニンから作られる一酸化窒素が、血管を押し広げてくれるのです。そして、アルギニンはマグロ、牛肉、豚肉、鶏肉、牛乳、卵、豆腐などに含まれていますが、特にマグロに多く含まれています。
アルギニンは酸化されやすいため、しょうゆでカバーすると摂取しやすくなります。また、アルギニンはシルトリンという成分と組み合わさり血管中の一酸化炭素を増やすため、シルトリンを多く含むキュウリを一緒に摂るようにしましょう。
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