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土で出来た浙江省の地図 |
杭州のアニメーション会社に勤めている鄭暁亮さんは今年29歳。いま、北京五輪に向け、全国およそ3000の県・市から土を集めた特製の中国地図作りに励んでいるところです。
このアイディアは、去年2月偶然に思いついたといいます。テレビで李肇星外相が記者会見で、国民的な文学者巴金の詩を詠んだシーンを見たときでした。「故郷の土よ、祖国の土、私はいつまでもあなたを離れない」の詩に心が打たれました。中国には、3000近くの県と市がありますが、北京五輪の聖火リレーが行われても、すべての県・市まで回れるわけではありません。五輪の聖火を中国の隅々まで届けたいという思いを込めて、全国各地の土を集めて地図を作ることに思いついたのです。
早速、友人にこのアイディアを伝えたところ、皆から賛成・応援されました。3日後、より多くの支援を得ようと、「中華土収集連合」というサイトを立ち上げました。
その時からこれまで、ネットを通じて中国2000箇所余りから土が寄せられています。また、この夢の実現を通じて、鄭さんには思いもしない友人が沢山できました。
董徳志さんはその中の一人です。河北省工業大学在学中の彼は、自転車で周辺の県と市を回り、40箇所以上の土を集め、鄭さんに送ってきました。彼が自転車で疾走した距離は延べ1000キロ以上になるそうです。
この作業はいま着々と進んでいます。7月末までに完成させ、北京五輪に捧げたいと鄭さんは話しています。その後、この特製中国地図は中国体育博物館杭州分館に展示されるということです。(翻訳:閣)
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