私は日曜日に時々教会に行っていますが、先日、礼拝が終わって、牧師が「今週の水曜日、25日の夜、日本の長野県須坂市から三人の音楽家が来て、コンサートを開きます。テーマはバロック音楽です」と告げたので、あれっと思いました。
中国国際放送局と長野県とは古い縁があり、去年、双方が協力して長野市に「ラジオ孔子学院」を設立し、中国語や中国文化を教える場を設けました。さら北京五輪の聖火リレーが長野で行われたことで、「長野」という地名は中国で一段と知られるようになりました。
長野県の須坂市はどんな町でしょうか、須坂出身の三人の音楽家はどんな人でしょうか、どうして北京のキリスト教会でコンサートを開くようになったのでしょうか。これらの疑問を抱いて、須坂トリオの皆さんにインタビューしようと思いました。
当日の夜6時半、教会はまるでクリスマス・イブを迎えるように、明かりがきれいに灯っていました。「崇文門キリスト教会 四川大地震チャリティコンサート」という横幕が掲げられて、満席のホールには600人以上が入っていたということです。
チェンバロの牧真之さん、バイオリンの村石達哉さん、チェロの宮澤等さん。若くてハンサム、スリムで優雅な方たちでした。最年少の牧真之さんが英語で進行を務める中、皆さんはバロック音楽のきれいなメロディーを披露し、観客を魅了しました。2時間の演奏が終わり、満喫した観客がなかなか帰ろうとしませんでした。音楽家を囲んで記念写真を熱心に撮っていました。
私のインタビューはさらにその後になりましたが、そのときに、初めて皆さんは「師弟」関係ということが分かりました。最年少の牧さんが中学生のときに、すでに村石達哉さんと宮澤等さんのコンサートを聞いて憧れていたということです。「須坂トリオ」が結成されたのは、2年前の2006年でしたが、そこまで、どのような道のりがあったのでしょうか。インタビューをお聞きください。
「須坂トリオ」の皆さんは現在、アメリカ、東京と、離れ離れに音楽活動をされていますが、今後、年に少なくとも2回ほど一緒にコンサートを開きたいとおっしゃっています。ご活躍を期待しています。そして、また北京で再会できることを楽しみにしています。(文:王秀閣)
|