20年前、夫は「いつか、南極と北極の旅行に連れて行く」と、妻に約束しました。が、この約束が、まもなく実現することになりました。45歳の羅敏生さんと妻の譚麗梅さんは、南の広州で暮らしています。羅さんはフリーターで、譚さんは個人企業に勤めています。二人は、このほど、旅行社の南極と北極行きの旅行ツアーに申し込みました。費用は30万元。かなりの大金です。一般の人では考えられないことなので、地元で話題となりました。
二人は幼馴染です。小学校一年生からずっとクラスメートでした。高校卒業後、羅さんは、短距離走りが得意なので、軍隊に入って選手に選ばれ、北京に移りました。譚さんは地元の技術学校に入学しました。羅さんは軍隊を除隊する前に、譚さんを一カ月の長い旅に誘いました。初めての旅で、数年間貯めてきたお金を全部使い切りましたが、この旅で、羅さんは、譚さんが旅行が大好きなことに気付き、「将来、世界旅行のほか、南極と北極まで連れて行く」と約束しました。
その後、結婚、出産、子育て……平凡な日々が続いていました。去年7月、お子さんは大学に受かり、二人は、ようやくのんびりすることができるようになりました。国内の旅行はもちろん、外国まで足を伸ばしました。去年9月8日、羅さんは、友達と共に、マイカーを運転してチベットの旅に出かけました。この時は奥さんの体のことを心配して、連れて行きませんでした。しかし、一人残された奥さんは心配でたまらず、結局、2週間後に、飛行機に乗って、追いかけました。
チベット旅行の体験を終えてから、羅さんは、そろそろ南極と北極の旅はどうかな考えるようになりました。まだ体力があるうちにいかなければと思い、二人は、ツアーに参加して、8月に北極に、年末には南極に旅立つことになりました。
夫には「とても満足している。結婚して以来、主人は毎日帰宅した時には、必ず抱擁してくれる。これで悩みごとはすべて吹き飛んでしまう」と奥さんは笑顔で話してくれました。(編集:藍暁芹、広州日報の記事より)
|