医療救助は社会保障システムの一部分です。中国では、一部の貧困住民は医療費を支払うことが出来ず、また、様ざまな原因で医療保険に加入していないため、医療救助はこれら人々の病気の治療や医療費解決に希望をもたらしました。大連は中国東北部にあり、経済が比較的発達している港町です。地元政府は、今年から医療救助への資金投入を一段と拡大する計画です。
失業者の張鳳嶺さんは、今年51歳で7年前白血病にかかり、治療で30万元を使いました。これには張さんの全部の貯金が含まれているほか、親戚や友人からの借金もあり、医療費は一家の重い負担となり、治療をあきらめるしか出来ませんでした。
今年から実施される大連市の医療救助政策は、張さんに新たに治療の機会を提供しました。これについて張さんは、「これまで、病院へ行く前に、兄嫁は家族全員を呼んで、私のために医療費を集めました。医療救助カードをもらった後、医療費の悩みが解消されました」と述べました。
この医療救助カードは大連市政府が貧困住民に配ったものです。医療救助は無収入の人、収入が最低生活保障金以下で、また医療保険に加入していないなどの人をカバーしています。これらの人は年間、100元の診察費をもらえることが出来、入院した場合、4300元の医療補助金を受けることも出来ます。この医療救助に、大連市政府は毎年5500万元を拠出しています。これについて一番早めに医療救助カードをもらった市民の許紅梅さんは「私は最低生活保障金をもらっていますが、医療費が高いため、病気にかかっても病院へ行けないのです。この政策は貧困家庭の大きな困難を解決してくれました」と話しました。
大連市では、現在、張さんや許さんのような医療救助を受ける住民は7万6000人がいます。
そして、大連市で実施されている医療救助政策は一つの特徴があります。つまり、医療費が治療する前にもらえることです。これまで、個人が医療費を支払って、数カ月以上に立ってようやく補助金をもらえるのですが、こうして、医療費の支払いは困難になり、治療が出来なくなったこともありました。現在では、患者は医療救助カードを持って指定病院で治療を受け、薬をもらえることができるようになりました。これについて、大連市職員医療保険管理センターの孫向軍副主任は「これによって、多くの人力と資金が節約され、手続きも簡略され、救助相手に便宜を提供しました」と語りました。
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