心臓と脳血管の疾患は日常よくある病気です。これは高脂血症や、高血圧などによる心臓や脳、全身組織の血液欠乏症と出血症を指します。
現在、中国では、心臓と脳血管の疾病にかかった患者は2億人います。毎年、この病気のため死亡者数は200万人に上っています。医学研究によりますと、朝方はこの病気が発作する「魔の時間」と言われています。この時間、急診室は最も緊張して、忙しい時です。
「この患者は朝4時ごろに病院に送られ、急性心筋梗塞で、心機能不全の合併症にもかかっている。病状は重く、年なので、重症病室に入った」
「もう一人の患者は朝6時ごろに送られたのだ。心臓の痛みは緩和されたが診断はまだ出来ていない」
これは北京安貞病院のある日の朝方のことです。この朝、病院に数人の心臓血管病の患者が緊急治療に送られてきました。患者の王さんは治療を受けた後、「汗びっしょりで、呼吸が困難で、心臓も痛い。普通は左側で、背中も痛くなる。苦しい感じだ。夜明けによく発作する」と話しました。
心臓血管病の発作時間は、一定の規則があります。1年のうち、冬と春は発作率が高く、1週間の中では、月曜日で、1日のうち、朝方と午前中がよく発病するということです。どうして、夜明けによく発病するのかについて、中国老年保健医学研究会の理事張維君さんは「我々はこうした研究を行った。1日を4つの段階に分ければ、夜明けごろ、発作率は他の時間より50%高いことが分かった」と話しました。
専門家は、朝方、体が酸素を求める量は多くなるため、心臓の負担が重くなり、血液が粘りけがある状態になり、また、気持ちがよくなく、体調が悪いなどの原因と関わりがあると見ています。
張維君教授はこれについて「朝方、人の血圧は普段より高くなったり、アドレナリンの分泌も増えたりする。このとき、高血圧患者は特に用心すべきだ」と述べました。
北京安貞病院心臓、脳血管病の専門家・洪昭光さんは「この魔の時刻から効果的に逃れるには、3つの30秒を堅持するべきだ」として次のように話しています。
「朝、目覚めたら、直ぐ立たないで、ベッドに少なくともそのまま30秒ぐらい横になった後、さらにベッドに30秒座ってから、ベッド際に両足を垂れたまま、30秒ぐらい座ってから手洗いへ行くなどをすることだ」
実はほとんどの患者は発病するまで、自分の病気を知りませんでした。丈夫なので、少し具合が悪くても、気にしませんでした。洪昭光教授は、「普段、家族に心臓病の人がいるか、そして、高血圧、高脂血症、糖尿病、喫煙、肥満、ストレスのたまり、飲酒などを注意すれば、発病率が50%以上減少することが出来る」といいました。(董)
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