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住宅建設プロジェクトに恵まれたベンバさん一家
   2008-03-11 15:55:43    cri

 中国のチベット族の全人口はおよそ542万人で、その45%がチベット自治区に住んでいます。また、チベット自治区の総人口の96%以上が、チベット族だということです。歴史的な背景や厳しい自然環境のために、チベット族の一部はいまだに貧しい生活を送っています。中国政府はここ数年、これらの人々の生活の向上をはかるため、一連の措置を講じてきました。2006年から、自治区全区で牧畜民の住宅建設プロジェクトを進めてきました。この2年、70億元余りを拠出して新しい住宅を建設し、12万世帯あわせて60万人が新居に引越ししました。

 チベット自治区の区都ラサで暮らしているチベット族のベンバさんは、このプロジェクトに恵まれた一人です。ベンバさんは、「去年引越しした。チベット自治区政府は2006年から住宅プロジェクトを実施し始めたが、わたしの住宅もこのプロジェクトの対象になった。政府から2万4千元の支援金があった。自分もすこしお金を足して、自宅を建てることができた。以前の住宅は狭くて、光があまり入らなかった。今のマイホームは明るくて広い。年取った父をこういう住宅に住まわせることができて、とてもうれしい」と話しました。

 ベンバさんによりますと、住宅プロジェクトのほか、政府はいろんな面から支援してくれて、村人たちの生活には大きな変化が起きたということです。ベンバさんは、また、つぎのように語りました。

 「各クラスの政府は、私たちの村にいろんな面で支援してくれた。たとえば住宅や、農家と牧畜民への補助金、低所得家庭への補助金などだ。また、毎年、耕地面積の広さに応じて、農家に補助金を配っている。このほか、農産品の質を向上させるため科学的な農業指導をする養成班も来てくれた。自動車修理の講習会もあった。村人は技術を身につけて、副業もできるようになった」

 さて、2月7日、ベンバさんは、村人と一緒に新築の家ではじめてのお正月を迎えました。政府から補助金をもらって、年越しの品を買うお金の余裕ができました。ベンバさんの今年のお正月は大きく変わりました。ベンバさんは、「以前は貧しかった。お正月はいつも通り、ジャガイモや大根しか食べられなかった。冷蔵庫もなかったため、食べものの貯蔵もできなかった。いまは変った。冷蔵庫があるから、食べものを何日分もまとめて買えるようになった。家具もほとんど買いそろえた。また、以前は、村には白黒のテレビ一台しかなかったが、今は、全ての家庭にカラーテレビがある。ケーブルテレビで多くのチャンネルを見ることができる。ニュース番組で国内外の出来事を知ることができるし、ドラマを見ることもできる。村の生活は豊かになった」と語りました。

 ベンバさんのお父さんは、これまでの生活を振り返って、感慨深く語りました。「最初、一家は20平方メートル足らずの家に住んでいた。その後、それよりすこし大きい家に引越ししたが、設備も粗末で、子供も多いし、きつかった。中国共産党のいい政策のおかげで、去年、新しい家に移った。67才のわたしがこんな家に住むことができ、幸せだなあと思っている。新しい家は広くてまだ慣れていない」

 今年十歳のダムツンワォデゥさんは、ベンバさんの末っ子です。新しい家に引越し、カラーテレビも見られるようになったことをとても喜んでいます。ダムツンワォデゥさんは、「新しい家にはテレビが二台があるよ。家具もきれいで、とてもうれしい」と話しました。

 向こう3年間、チベット政府は引き続き、毎年1億元を拠出して住宅建設プロジェクトに取り組んでいきます。牧畜民の住宅建設や古い住居の改築、貧困家庭の住宅移転などが重点になっています。自治区の80%の農民と牧畜民が新居に移ることを目指しています。そのときには、チベットの人たち全体の暮らしぶりも大きく変わるでしょう。(文:藍暁芹)

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