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外交官の重慶印象
   2008-02-26 17:17:07    cri

 重慶は中国で一番"若い"直轄市です。今や長江上流の経済の中心地となり、世界でも名が知られるようになりました。カナダや日本、イギリス、カンボジア、デンマークなどの国がここに領事館を設置しており、重慶は中国南西部で領事館や外国機構が最も多い都市の一つとなっています。

 重慶駐在日本領事館は市の中心部の繁華街、解放碑にある大都会デパートの一番高い、37階にあります。窓の外はオフィスビルが立ち並び、各種広告が並ぶ繁華街の雰囲気とはうって変わって、領事館の会議室は素朴で、品がよいインテリアに囲まれています。就任して、まもなく1年になる遠山領事。外見は一瞬中国人か日本人か迷うような雰囲気でした。それだけ、すっかり中国生活になじんでらっしゃるということなんでしょうか。重慶の話になると、遠山領事は「多くの日本人と同じで、ますます重慶を好きになっている」と話します。

 1972年、中日両国が国交を回復して、日本政府は北京に大使館を設置、その後、相次いで上海など三つの都市で領事館を設置しました。1990年代末、日本政府は中国四つ目の直轄市、重慶に事務所を設置し、2005年中国南西部の四川、貴州、雲南の関連事務を処理する総領事館となったのです。現在、重慶には自動車やオートバイク、IT、化学工業及びサービス業の日系企業が合わせて100社以上あります。領事館の仕事は、通常の領事事務に加えて、これらの企業及び中国に投資する意向のある会社に重慶の経済の動きや投資環境、政策や法律などの情報を提供することです。北京や上海にも駐在したことのある遠山領事は「重慶は沿海都市より遅れているが、そのメリットも明らかだ」と話します。

 仕事以外の時間には、遠山領事は色々なやり方で、重慶の人と友達となっています。サッカーが好きなので、領事館と重慶市の各機関との試合に参加しています。ある日、サッカーの試合の途中に足を怪我して、電話で予約をしてから、病院に行こうと思った時、電話を受けた内科医は簡単に病状を聞いた後、外科医と連絡するだけでなく、自分のガールフレンドに車で遠山領事を病院まで送らせたのです。さらに、診療の全過程に同行してくれたそうです。このことが遠山領事は今でも忘れられず、重慶の人に対する好感がますます深まったということです。

 遠山領事は中国文化に興味を持っています。重慶に駐在してから、『三国演義』や『水滸伝』、『西遊記』など中国の古典作品を読んで、中国をより理解するようになりました。また、中国のテレビドラマも好きで、全国で人気を博したドラマ『奮闘』は毎回欠かさず見ていたそうです。

 重慶に来たばかりの時、北京語に慣れた遠山領事は重慶の人がしゃべる標準語が半分しか聞き取れませんでしたが、今はもうコミュニケーションには問題なく、中国人とのやりとりもスムーズです。

 領事の任期は、少なくとも2年から3年。これからの予定について、遠山領事は「中国の内陸部への理解を深め、日中間協力をより推進していきたい」と語ります。

 より多くのイギリスのビジネスマンや観光客の目を沿海都市から重慶に向けてもらうことが重慶駐在のウィッティンガム・イギリス総領事の主な目標です。

 「今、中国にはイギリスからの投資が多くある。イギリスはEUの中では、中国に対する最大の投資国だが、その多くは東部の沿海地域に集中している。西部地域と比べ、イギリスの投資家はそれらの地域をより理解しているから。私の任務はイギリスの投資家にここにあるチャンスと投資環境を紹介することだ」と言っています。

 2000年、イギリスは重慶で総領事館を設置した初めてのヨーロッパ国家となりました。2007年10月、広州と北京での外交生活を経て、ウィッティンガムさんは重慶駐在総領事になりました。初めて重慶に来た時、ここが広州や北京と全く異なることが印象的だったといいます。重慶市は、農村部の面積が広いのです。「中国政府は都市と農村の差を縮小することに力を入れている。ここにイギリスの投資家にとっての大きなビジネスチャンスがある」と語ります。

 今後の協力のために、イギリス領事館は重慶の各級政府と協力して、不定期の各種講座を開き、イギリス企業に、中国の政策を理解してもらおうと努力してきました。ウィッティンガム領事は自分の任期内に、現地の都市と農村が発展、気候変動などの面で協力を強化するよう願っています。

 「都市と農村の格差問題を解決する際、貿易面の協力もあれば、気候変動など環境保護面の協力もある。私の知っている範囲では、重慶がここ数年間に経験した干ばつ、洪水などによって、人々の気候変動への意識は高まっている」と語りました。

 2007年11月、イギリス領事館は重慶と協力して、「少石炭行動」を繰り広げました。ウィッティンガム総領事は自らのブログで、なるべく車を使わず歩き、排出削減に貢献することを公言しました。これまでのライフスタイルや消費の習慣を改め、石炭の使用を少なめにするライフスタイルによって、地球温暖化と環境悪化のスピードを食い止めることを呼びかけています。

 また、アウトドアが好きなウィッティンガム領事は友人にも重慶の自然の風景を薦めています。(編集:東)

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