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チチハル市の再就職支援策
   2008-03-04 13:22:02    cri

 中国の東北地方は国有企業が多く集まる重工業基地でしたが、国有企業の民営化が進むと同時に多くの従業員がレイオフされました。金啓雷さんは黒龍江省チチハル市のある国有企業の工場員でしたが、3年前にレイオフされました。

 その年レイオフされた人は、チチハル市だけで12万人もいました。

 その後、チチハル市政府は、レイオフされた人たちを対象に、自主的な起業に対する資金の小額貸付を行うことを決めました。金さんは銀行から2万元を貸りて刺繍工房を作りました。今週の番組は、金さんの「刺繍工房」を紹介しながら、チチハル市の再就職支援などを紹介します。

 金啓雷さんは3年前、職場の株式化改革によってレイオフされました。職場を追われた金さんでしたが、実は刺繍が好きで、技術を学ぶため、刺繍で有名な中国東南部の蘇州を訪れ、3ヶ月間にわたって修行したこともあります。金さんは自分で刺繍工房を作ることを決めました。

 その動機について、彼は次のように話しています。

 「レイオフされた後、仕事を探すため色々苦労した。刺繍工房を作った理由は、刺繍が大好きなこともあるが、レイオフされた元職場の仲間と一緒に何かやりたかったからだ。伝統的な工芸品だから、地方政府もサポートしてくれた」

 ここ数年、チチハル市はほかの都市と同様、国有企業の民営化を進めると同時に、レイオフや再就職の問題に悩まされています。レイオフされる人の数は、チチハル市だけでも毎年12万人に及んでいます。こうした厳しい状況に直面し、市政府は自ら起業することを提唱し、就職を促進する方針を定めました。

 チチハル市労働就職局の肇啓文副局長は、就職促進の具体策について、次のように話しました。

 「主に三つの対応策を取っている。第一に、起業するための方法などをアドバイスする講座を開設し、起業に関する知識を高める。第二に、起業する人に対して、資金面の援助を提供する。第三に、企業運営に関する指導を行い、関連手続きの簡略化を図る。自主的な起業によって再就職を促進するための指導グループや、起業する人にアドバイスやサポートを提供する専門家グループも結成した」

 市長をはじめとする市政府の指導者らは、銀行でローンを組んだ起業家と一対一の関係を結び、貸付の保証人も担当しています。

 チチハル市労働就職局の肇啓文副局長はこれについて次のように語りました。

 「レイオフされた人たちへの優先的な小額貸付サービスを確保する。これで、起業する際の資金不足の問題が解決できると思う。しかし、貸付を受ける場合は定職を持つ保証人が必要だ。だから、市政府は政府関係者に対し、彼らの保証人になってもらった。保証人を担当する場合、その企業の運営を指導したり、監督したりする義務がある」

 市政府の関係者が組織的・個人的に支援することで、金さんも刺繍工房を作ることができたのです。金さんの保証人は労働保障事務所の黄歓革さんです。

 黄歓革さんは、金さんを手伝うことができて嬉しく思っています。

 「金さんはなかなかできる人だと思っている。彼女は2万元の貸付金をもとに、すぐ工房を作り、従業員を募集した。金さんの工房で働く従業員たちは、自分の家で仕事をしてもよいことになっている。だから、刺繍工房のスペースは狭くてもかまわない。私は保証人として、彼女の役に立てて本当にうれしく思っている」

 金さんの刺繍工房がオープンして2年、従業員は最初7、8人でしたが、現在は200人ほどに増えました。大半はレイオフされてここに来た人ですが、他にも一時帰休者や身障者、定年退職者、低所得者らがいます。

 従業員の構成について、金さんは次のように紹介しました。

 「ここの従業員は一時帰休者や身障者、定年退職したお年寄りなども含め、合わせて200人ぐらいいる。ほとんどの人は独学で刺繍の技術を身につけた。これほど多くの人が自分の好きなことで生計を維持することができ、私は本当に満足している」

 一時帰休者だった宋麗紅さんは、金さんの工房で働き始めるまで、毎日テレビを見ながら暇をつぶしていました。偶然、金さんの工房が一時帰休者を優先的に募集していることを聞き、就職することを決めました。金さんの指導の下、たった2年で刺繍の技術を磨き、弟子から師匠に昇格しました。

 2年前のことを振り返って、宋さんは次のように語りました。

 「2年前は、本当に心細かったのだ。お金が足りなくて、生計はかなり苦しかった。今は、収入もだいぶん増え、心強い。作品を完成させるたび、満足感を感じる。技術を身につければ、一生食べていくことができる。今は、かつての私と同じような境遇の人に刺繍の技術を教えている。彼女たちの仕事探しも手伝うつもりだ」

 金さんの工房の従業員はすべて女性です。契約を結んだら、自分の家で作業することも認められています。現在、工房の作品は、ロシアや韓国、オーストラリアなどに輸出されています。

 67歳の李久蘭さんは、機械工場をリタイヤしたあと、工房で働いています。

 李さんは金さんのことを、作品の品質にこだわり、従業員を尊重してくれるリーダーとして認めています。

 李さんは高齢でもあり、刺繍も就職してから習い始めたため、まだまだ上手ではありません。しかし、工房での仕事が大好きだと言います。その理由について、李さんは次のように述べました。

 「この職場はとてもいいよ。オーナーの金さんも、とても親しみやすい人だ。仕事熱心なのはもちろん、とてもやさしい。誰かが間違えても、責めることはなく、自分で手本を見せてアドバイスしてくれる。私たちの給料は歩合制だが、失敗しても減給の対象にはならない。だから、みんな金さんのことを心から慕っている」

 金さんは、「工房が成功したのは政策面のサポートがあったからだ」「2万元の貸付金がなければ今の自分はなかった」と考えています。

 「貸付金は、私たちのような失業者にとって一種の激励のようなものだ。私もこの貸付金のおかげで起業に成功した。自分の再就職問題を解決しただけでなく、より多くの人が職業訓練を受け、再就職のチャンスを得ることができた。これは、政府と関係部門の新しい政策のおかげだ。この政策によって、私たちの収入は増え、生活を充実させることができたのだ」

 チチハル市では去年末までに、2万人あまりが累計およそ4億元の貸付金を受給しました。その結果、6万人あまりが再就職問題を解決することができました。

 小額貸付金の支給は、再就職問題を根本的に解決するわけではありませんが、今後より多くの人を起業させ、より多くの就職チャンスをもたらすに違いありません。再就職問題を緩和し、自主的な起業を激励する優れた方法と言えるでしょう。(文:姜平)

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