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北京の大覚寺
   2007-09-28 16:48:54    cri

   

 北京市海澱区の陽台山には、大覚寺という千年以上の歴史を持つ古いお寺があります。

 大覚寺は、遼の時代(1068年)に建てられたもので、当時、小川がその境内を東西に流れたことで、「清水院」という名前がつけられました。その後、金の時代、皇帝がここを自分の御所に指定しました。元の時代に、ここは「霊泉寺」と一度名前が改められましたが、大覚寺という名前が定着したのは、明の時代になってからです。そして、清の時代にも皇帝の御所として使われました。皇帝専用のお寺ともいえるでしょう。

 古くて由緒あるお寺なので、もちろん北京の名所の一つになりました。大覚寺は東向きの寺院で、太陽を尊ぶという理念が込められています。境内には、山門、碑楼、功徳池、石橋、鐘鼓楼、弥勒殿、大雄宝殿、無量寿佛殿、大悲壇など有名な建物がたくさんあります。意外なことに、ここでは、「哼哈二将」といわれる二人の天神様を祭る宮殿が見つかりませんでした。中国の北方では、どこの寺院にも必ず「哼哈二将」が祭られていますから、このことは一つの謎とされています。

   

 大覚寺には「六絶」と呼ばれる六つの見所もあります。一つ目は大悲壇の北側にある壊れかけた石碑です。石碑の上には昔の経文が刻まれていて、遼代の遺跡だとされています。これは、大覚寺の持つ長い歴史の証になるもので、かなり大切な意義を持っています。二つ目は銀杏です。無量寿佛殿の前に「白果王」と呼ばれる古い銀杏の木が植えられています。ここで1000年も育ってきたこの木は、幹がとても太く、16人で手をつないで、ようやく一回りできるほどの太さです。三つ目は柏です。功徳池の北東には柏の木が一本ありますが、その幹の真ん中から藤のような植物が生えているため、藤の蔓と柏の枝葉が絡み合うという不思議な景観になっています。四つ目は池。長さ2メートル、広さ1.3メートル、深さ1メートルという小さな池ですが、中からきれいな水がどんどん湧き出ています。五つ目は、松と柏に囲まれる塔です。この塔は龍潭池という池のほとりにあり、両側には松と柏の木が一本ずつ植えられています。そして、木が塔を守ろうとしてかのような形になっていて、まるで塔の「友人」のようです。最後の見所は白モクレンです。四宜堂の白モクレンは明代のものと推測されています。春になると、白モクレンの花が満開となり、心にしみる香りが境内に漂い、参拝の人々を楽しませます。

 今の大覚寺は、明代に改修工事が行われて以来のものとされています。清代の雍正皇帝のころ、最も栄える時期を迎えました。また、乾隆皇帝が出家してここの僧侶になったという話もあります。

 (編集:コオリ・ミン)

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