中国大陸は1962年から、香港へ生きた家禽や家畜を運ぶ専用列車を出しています。1997年、香港が中国に復帰して、大陸と香港の間は緊密になり、より多くの大陸産の肉類、タマゴなどの生鮮食品が香港で売られるようになりました。
香港のタイガーマートの三分の二の商品は大陸産だということです。店員の関さんは、「大陸の野菜は新鮮なので、香港市民に好まれている。また、同じ種類の輸入品より安くて新鮮なので、よく売れる」と言っています。
食は広州にありと言われますが、広州に近い香港も、広東料理が主流です。中華料理といっても、上海料理、広東料理など南方系の料理は比較的にあっさりした味ですから、食材にはこだわりが生まれます。
今、大陸の道路網が整備されて、香港は、近くの珠江デルタ地帯、ひいては、全国の高速道路網につながるようになりました。近い省のコンテナ車は直接貨物を香港まで運ぶことができます。
商務省の統計によりますと、ここ数年、香港市場の生きた豚の80%と生きた鶏の50%は全部大陸から来ています。香港へ供給する食品の安全を確保するため、大陸と香港は絶えず新しい保証措置を講じるようになりました。
まず、香港へ提供する生きた牛や豚はいずれも厳しい検査と検疫を受けてから香港へ送ることができます。したがって、香港へ食品を提供する会社も香港の食品安全基準を満たさなければなりません。国家品質検査検疫総局は今年4月から、香港へ供給する野菜の安全を確保するために、国家品質検査検疫総局のホームページで公開されていない野菜市場や買い付け業者、加工業者は香港、マカオへ野菜を供給してはならないとしています。また、大陸から香港に出荷するタマゴは衛生証明書付でなければなりません。しかも、国家品質検査検疫総局に認められた養殖場や加工工場のみが出荷できます。このほかに、香港市民が好きな淡水魚の提供にも規制があります。とにかく、香港市民の安全のために、できる限りの対策が講じられています。
(編集:東)
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