「青蔵鉄道の開通は、多くの日本人個人客・ツアー客のチベットへの鉄道旅行熱に火をつけました」。チベットに引かれて東京から初めて中国を訪れた前川さんは、ラサ行きのK917列車でこう語ったのです。「ツアーを予約したときにわかったのですが、JTBなど多くの旅行社でチベット行きのツアーはみな満席で、ずいぶん前から予約しないと参加できない状況です。今回の旅行も予約を取るのが大変でした」。
今回、前川さんは日本人19人からなる観光ツアーに参加した。ツアー客の平均年齢は65歳前後で、最高年齢は80歳以上。前川さんによれば、ツアー客の中には中国が初体験の人もいれば、長年の中国経験があり、チベットの景色を一目見ようと参加した「中国通」もいるとのことでした。
「私たちは東京の成田空港から出発して、上海経由で西寧まで行き、青蔵鉄道に乗り換えてラサに到着する予定です。ツアーは9日間で、料金は一人40万円前後です。それでもツアーに参加する人はとても多く、みなさん青蔵鉄道に乗って、鉄道沿いの美しい景色を堪能したいと思っています。私は列車内に飾ってあるチベット族の修飾品がとても気に入りました。これでチベット到着に向けて期待感が増しました」と前川さん。
種村直樹さんは日本の鉄道雑誌に文章を寄稿するフリーライターだ。北半球の30以上の国々で列車の旅を経験したことがある種村さんは、30年前に「中日友好鉄道民間ツアー」に参加し、中国を訪れたことがあります。鉄道に対して並ならぬ興味を持つフリーライターは、青蔵鉄道開通のニュースを知り、この鉄道を見るために自ら中国を訪れることを決意したという。種村さんは、列車内の座席と寝台がとても清潔なこと、また普通なら飛行機内に設置されている気密設備が列車車両内に配備されていることに驚いたと述べ、さらに中国がこれほどの短期間でこの「世界最高海抜を走る鉄道」を造り上げるとは思わなかったと述べました。
「中国は以前より一層開放的になりました。青蔵鉄道の開通は、外国人がチベットを理解する機会もさらに増えることでしょう」と種村さんは話す。
「人民網日本語版」より
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