【プロフィール】 山東省出身、19歳。2005年5月、北京の警備会社と契約。1カ月の研修を経た後、駐中国国家開発銀行警備分隊に配属される。両親は故郷で農業を営む。姉2人は出稼ぎに行っている。
故郷で中学校を卒業した後、適当な仕事が見つからず、家にいてもすることがなかったということで、そこで両親に勧められ、北京で働くことにしました。
去年の春節(旧正月)に帰省した際、体が一回り大きくなったと家族に驚かれました。体ばかりでなく、物事の分別もつくようになったのです。親戚や友人たちは争って結婚相手を紹介しようとしたという。それに対し、「そんなに慌ててどうするんですか。男子たるもの、志は四方にあり。まずは異郷で自分を試し、27、8歳になったら考えている」と顔を赤らめて話しました。
北京にやって来てから、見聞が広がり、「ベネズエラのチャベス大統領やウガンダのムセベニ大統領を見た。故郷の県長でさえ見たことはないでしょう!」と得意げです。
所属する駐中国国家開発銀行警備分隊は、24時間態勢で警備にあたります。「警備隊トップ 」などにも選ばれたことがある優秀な分隊だそうです。普段の仕事の内容は、銀行の職員が出勤するとき、ロビーに立って見守ること。昼食をすませた後、脇門で車両を誘導すること。駐輪場で自転車の整理をすること。ビルの中を巡回して各階の安全状況をチェックすることなどです。
【呂さんの一言】
仕事は大変ですがとても充実しています。自分が役に立つ人間だと思えますから。
「人民中国」より
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