「十一五」そしてさらに長期にわたる経済社会発展の目標
内外の環境に決定される「十一五」そしてさらに長期にわたる経済社会発展の主な任務は、国の総合的な実力と国際競争力を高め、各種の利害関係を適切に均衡させ、就業機会を最大限に創造し、経済成長の自然資源に対する依存度を軽減し、調和的な安定した社会を建設することです。上記の任務を果たすために、経済社会発展は調整と調和を目標とすべきです。
調整と調和を目的とした発展は、経済成長を至上目標とした発展や、経済だけが突き進んでゆく発展、資源や環境・生態系の代償を無視した発展、一部だけが利益を受け取る発展などとは異なっています。それは、人が全面的に発展することが全体の発展の核心であると強調し、また人と自然・人と人との協調、経済と社会の共同の進歩、経済成長の量と質との統一、都市と農村の共栄、発展している地域とそうでない地域の共同の発展、そして各階層が共に利益を受けとる、全社会の調和的な共存を強調しています。
具体的には、これらの調整と調和とは次の8点が挙げられます。
1、地域間の調整。現在地域の発展については大きな不均衡があります。その格差の原因はきわめて複雑で、世界の経験から言っても、一人当たりの国内総生産(GDP)格差でみた地域間格差は今のところ縮小の見通しは立っていません。しかし異なる地域の住民が享受する福利厚生水準(医療や教育のサービス)についての格差は、縮小の可能性があります。地域間の調整とは、地域の発展の格差ではなく、住民が享受する福利厚生水準の格差縮小を意味しており、同時に全国市場の統一、地域産業分業の合理化、地域間の協力関係の強化、そして地域間の利益の移転システムの形成なども意味しています。(続き)
「人民網日本語版」より
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