【プロフィール】江蘇省金壇市出身、36歳。金壇建築技術者養成学校を卒業後、地元の建築会社に勤める。1996年、北京に派遣され、施工現場の技術監督や経理を担当。妻は地元の注射器製造工場で働く。娘は小学校6年生。
楊奕さんは寡黙な人柄で、仕事に対しては非常にまじめです。施工現場に出たらまず、工事の進展とそのできばえをチェックします。どんな工事でも厳しく技術監督や資金管理を行い、手を抜いたことはありません。今、担当しているのは北京銀行の1ー3階部分の内装工事で、百人以上の作業員を率いています。
郷里の江蘇省金壇市は、多くの建築作業員を外地へ送り出す地として有名で、「建築の郷」と呼ばれるほどです。北京、上海、天津など国内の都市をはじめ、ナイジェリア、アルジェリアなど海外の建築工事にも参加しています。
金壇市の2005年の建築施工請負額は62億元、送り出した作業員数は6万人以上。このうち、北京にやってきたのは3万8700人で、北京の地域別作業員数で最も多かったのです。
楊奕さんは北京生活が長く、一年に20日ほどしか郷里に帰れりません。臨時の事務所が9平方メートルで、施工現場の地下3階に設置されています。工事の進捗状況によって、事務所の場所も変わります。今、最大の願いは、故郷で安定した仕事を見つけ、家族と一緒に暮らすことです。
【楊さんの一言】早く家へ帰って妻や娘に会いたいという思いが僕の動力ですよ。
「人民中国」より
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