「グリーンオリンピック」は2008年北京オリンピックの重要な理念です。このため、北京では、現在、各方面で、環境汚染の防止に力を入れています。汚染のない自動車の使用は、大気の汚染を減らす最もよい方法だと言われています。このほど、北京市内で、リチウムイオンバッテリーを使う電動公共バスが運行し始めました。このバッテリーの充電は速く、運行時間も長く、北京で電動式バスの普及に良い条件を提供しました。
自動車の排気は空気を汚染するものです。電気自動車はこの大気汚染を大きく緩和させることが出来ます。これまで、電気自動車の発展には、一つの壁がありました。つまり、鉛酸やニッケル水素電池を利用していますが、この2種類の電池は充電が長くかかり、逆に、運行時間は短いのです。リチウムイオンバッテリーの開発によって、この問題が解決され、運行コストも、普通の車より低がりました。
これについて、北京大学新エネルギー材料、技術実験室の其魯主任は 次のように話しています。
「鉛酸電池の充電は、約5時間から10時間が必要で、100キロぐらい走れませんが、リチウムイオンバッテリーの場合、充電は僅か1時間から3時間ぐらいが250キロ以上走れます。実験の結果、普通のタクシーの場合では、100キロを走れば、10リットルのガソリンを消耗し、およそ、50元が必要です。電気自動車の場合、約10キロワットアワーの電気を使い、約3元から5元しか使いません。」其魯主任はこのように話しました。
リチウムイオンバッテリーは 其魯主任の実験室が開発したものです。
このリチウムイオンバッテリーは、サイズによって、バスや、自動車、オートバイ、自転車用となり、形が小さく、軽いものです。この電池は現在世界で、最も進んでおり、寿命は1000回以上で、如何なる有害物質もなく、エネルギーの節約に効果的なものです。
リチウムイオンバッテリーの開発によって、北京で電動バスの普及が早まってています。中国で、初の電気バス線路・北京公共121線路で、25両の電気バスが運行してこの1年来、乗客には好評で市民に歓迎されています。
これについて、乗客の劉錚さんは記者に次のように話しています。
「現在、中国では、資源の節約と環境に優しい社会を建設しています。電気自動車の利用はこれに大きな役割をはたしています。また、環境保全は北京にとって大きな試練で、青空の日数は増えていますが、電気自動車の利用は2008年の北京オリンピックの開催や、市民の健康に有利なものです」と話しました。
電気自動車の利用は排気汚染をゼロにする可能性があり、エネルギーの消費を減少し、大気の汚染を緩和させることも出来、人々の生活の質を改善することも出来ます。
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