メタンガスはゴミが発酵して出来るもので、利用価値の高いクリーン燃料です。ある程度で、石油や天然ガス、石炭などの燃料に交替することが出来ます。農村地区では、家畜と人間の糞尿や一部の生活の生ゴミはメタンガスの原料にすることが出来ます。そのメタンガスで、日常の暖房や照明、炊事などの燃料として広く使われています。メタンガスが利用された後の廃棄物は質のよい肥料になります。
広西チワン族自治区では、メタンガスが効果的に利用されています。ここの空気は以前より新鮮になり、山も緑に被われ、農家は多くの利益を得ることが出来ました。これについて、自治区貧困扶助弁公室の胡徳才主任は次のように話しています。
「メタンガスの利用によってもたらす利益は大いに目立ってきました。それには次のようないくつかの利点があります。その一は、農家の燃料問題が解決され、森林破壊が減り、生態環境の回復に大きな役割をはたしました。 その二は、メタンガスそのものは無色,無味で、家畜の糞を処理した上、農作物の栽培に有機肥料を提供しました。さらに、一部の労働力、特に女性が解放されました」
胡徳才主任は、このように話してくれました。
広西チワン族自治区の首都南寧市郊外に居住する藍華林さんの一家は4人家族で、2ヘクタール余りの耕地を請け負い、日常生活費を支払ってから、節約したお金で、2階建ての家屋を建てました。
藍さんの家には薪で黒くいぶされた伝統的なかまどが見られません。庭もきれいです。これについて、藍さんの奥さんは、「家はメタンガスでご飯を炊きます。以前は、山へ行って、薪を取り、それを干して使ったのです。現在では、メタンガスを使えるようになり、多くの時間を節約し、牛を飼ったり、トウモロコシや水稲を栽培したりすることが出来るようになりました」と話しています。
恭城ヤオ族自治県は広西チワン族自治区桂林市の東南部にあります。ここの人口は約30万人がいますが、どの家もメタンガスがあります。ある村では、大型メタンガス保管地もあり、集中的にメタンガスを各農家に送り、労働力と土地を一段と節約しました。この村の農民、容文熙さんは、「炊事と照明などはほぼメタンガスを利用しています。清潔で便利な上、費用も安いです。例えば、ガスボンベ一個の値段は92元で、一ヶ月に一個以上使いますが、現在では、メタンガスを使うので、一ヶ月少なくとも三分の2を節約できます」と話しています。
広西チワン族自治区では、メタンガスの利用は地元の人々に多くの利益をもたらしました。
|