家庭用の常備薬として、風邪や胃腸薬をつねに用意している人が多くいます。しかし、自分の判断だけで、薬を誤って使ったことで、病気がひどくなり、ひいては、命を脅かすことになってしまうケースもあります。
では、常備薬には、なにがありますか。それらの薬は、どのようにして保存すべきなのでしょうか?薬を使うとき、注意すべきところは何でしょうか?
関係部門の統計によりますと、人々が家に置いている薬には、風邪薬や抗生物質が最も多いということです。では、我々は、いったいどんな薬を備えるべきでしょうか?これについて、北京軍区総医院の医師・劉瑞祺さんがこう述べています。
「まず、薬の種類ですが、例えば、夏には、蚊や蝿などが多いので、虫除けの薬、冬になると、風邪が引きやすいため、咳止め薬や風邪薬など、季節に合わせて備えるべきです。また、薬の量ですが、持病の薬以外には、1週間くらいの量で十分です。もし、住んでいるところの近くには、薬屋があれば、わざわざ薬を多く備える必要はないと思います。」
それらの薬の保存にも注意すべきことがあります。
まず、備えている薬をつねに整理することが必要です。普通、3ヶ月または6ヶ月に1回、使用期限が過ぎた薬や、変質した薬を捨てなければなりません。
また、保存の場所にも注意しなければなりません。薬を紙の箱や、机の引き出しに入れると、湿気やほこりにあたることで、すぐ変質してしまうので、密閉した容器に保存すべきです。また、その容器は風通しがよく、直射日光があたらない乾燥したところに置くべきです。最も注意すべきなのは、薬を、子供の手が届かないところに置かなければなりません。
そして、邪魔だと言って、薬の包装や説明書を捨てる人がいます。実際、それは大間違いです。説明書には、薬、とくに処方薬の場合、その使用法について詳しい説明が書いてあるので、それを捨てると、使用量や使用時間が分らなくなり、薬を誤って使うことになる恐れがあります。
さらに、薬を使用することにも、注意を払わなければなりません。
まず、ほとんどの薬の包装には、使用期限が書いてありますが、その使用期限が過ぎていないのに、薬が変質しまうことがあるので、気をつけなければなりません。薬が、我々の手に届く前に、運送や、病院での保管などで、湿気にあたったり、缶や瓶の包装が破れたりすることがあります。そのため、薬を手に入れたら、薬の変質がないことを確認しなければなりません。
また、酒や、タバコの成分となるニコチンは、薬の効用に影響し、または、薬と混じり合って有毒物質を生み出すことがあるため、薬の使用期間中、飲酒や喫煙をしてはいけません。ジュースや、お茶、ミルクなども、薬の効用に影響を与えるため、薬を飲む時、冷えたお湯、または水で一緒に飲むべきです。
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